金沢おでん発祥と言われる「菊一」に並んでみた
ご当地おでんといえば、静岡おでん、金沢おでんを思い出す。今回は、金沢おでんに迫ってみた。まずは、金沢おでんの定義から。
金沢おでん老舗50年会によって、掲げられら金沢おでん。車麩、赤巻、ふかし、バイ貝、カニ面、金沢銀杏(ぎんなん)を使ったひろず(がんもどき)、源助大根などの加賀野菜といった金沢独特の具と、各店が大切にするだしを用いたものを「金沢おでん」とする。
ここでいう、金沢おでん老舗50年会は、創業50年以上のおでん屋さん(あまつぼ、赤玉本店、三幸、高砂、菊一、よし坊、山さん、黒百合)とかまぼこ屋(武屋)で、金沢市の声掛けで作られた会だそう。
という事で、金沢おでん発祥とも言われている「菊一」さんの列に並んでみることにした。開店時間は17時半。私が並んだのは、18時過ぎ、入店できたのは、19時になるかならない頃。店内のテレビでは、「バンキシャ」が終わりを告げようとしていた時間だった。
店内には、カウンターと小上がりがあり、おでん鍋の前には、お店の方々5人ほど、すし詰め状態で、働いていた。お客さんそれぞれに、紙の帳面を持った担当がやって来ては食べたいものをメニューから伝えるシステムになっていた。
最初に頼んだのは、大根、昆布巻き、車麩。東北育ちの私が知っているおでんには、昆布巻きではなく、結んだ昆布が入っているのが普通。昆布巻きはお正月に食べるものと思い込んでいた。そして車麩、今まであまり率先して食した記憶がない。
次に頼んだのはバイ貝。北陸を訪れたら必ずいただく、私の大好きな食材。おでん鍋には、貝ごと、ドボンと入れられて居たのですが、運ばれて来たときには、美しく解体されていました。
濃い味育ちの私にとっては、優しすぎるほどのお出汁。ついつい味のしっかりしたものを、途中箸休めに注文。それは今が旬の「ホタルイカ」でした。
お供に、中村屋という銘柄の大吟醸をぬるかんでいただき、そろそろ締めの時間。
大きなトマト。粉チーズとバジルを振りかけいただきます。なんとも優しい味わい。
二人で締めて6160円。ごちそうさまでした。
英語版はこちら
菊一
石川県金沢市片町2-1-23
TEL/076-221-4676
営/17:30~22:30(なくなり次第終了)
休/火曜、水曜、不定休あり
席数/カウンター10席、テーブル4席
P/なし
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