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982 自分のために、誰かに貢献しなさい

こんにちは!
(一社)全日本ミニマリスト協会です。

【自分のために、誰かに貢献しなさい】

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生きているだけでどこかの誰かに貢献していると言われたらまさにその通りですが、生きているだけでそんなことを感じられないから充足感が薄れているのは間違いないでしょう。

『情けは人のためならず』
という言葉を今でも勘違いしている人が多くいますが、
人にかけた親切は巡り巡って自分に良い報いをもたらしてくれることを意味します。

ミニマリズムを学び、心から満足することで人のことを想う余裕ができます。
利他の心を誰もがもつことができれば、それは巡り巡って自分の心を満足させてくれて、物を持つことの喜びよりはるかに豊かな充足感を生んでくれるでしょう。

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人が何かを手に入れても、その喜びは長続きしません。
ごくごく一瞬の出来事で、時間が経てば手に入れた時の喜びなんか忘れています。
その一瞬の興奮が忘れられなくて、ドーパミンのような感覚になり、また次かた次へと欲しい物が溢れてくるのです。
一種の麻薬のようなもので、物にコントロールされ、ドーパミンに支配され、
まやかしの幸せに踊らされている。

そんな人達が蔓延しているのが現代というものでしょうか。

一方で、自ら進んで誰かに施した喜びは、長く続きます。
例えば僕の場合、7年前にグアムに行ったときの話をしましょう。

グアムで信号待ちをしているところにたぶん現地のおばあさんが話しかけてきました。
英語はよくわかんないけどとりあえず知ってる英語で会話ぐらいはできるっしょ!みたいなノリで片言すぎる英語で話しているうちに、おばあさんが話している内容はなんとなく理解できました。

それに同調して会話っぽい会話をしてその場を過ごし、
帰り際におばあさんは言ってくれました。

「素敵な時間をありがとう!楽しんでね!(英語で)」

その後ハグをして、お別れ。

たったこれだけのことで、僕はその方に施しをしたわけではありませんが、
無視をすることもできたはずです。
でも、僕は現地の人と話したいと思ったし、伝わるとか伝わらないとかは置いといて、心を繋ぐことはできると思ったのです。

これが、僕の中で今でも残っている幸福。
どれだけ新しい物を手に入れても、お金を使ったとしても、
他では味わうことができない感覚。

これが、僕の幸せです。
僕は《自分の幸せの形》を知っているから、
すなわちそのことに注力して、同じような経験を積み重ねていけば行きつく先は《幸せ》です。

物を手に入れるより、誰かに貢献することのほうが、
圧倒的な幸福が手に入る。

そんなことは誰もがわかっている。
だけど、それがなかなか行動に結び付かないし、なかなか心のゆとりがもてない。
それはなぜか?

『今で、十分満足だ』

この気持ちに気付くことを忘れているからです。

人が誰かを想うことができるのは、
自分が満たされているからです。

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よくバナナの話で表現されるのですが、
例えばバナナが5本あるとして、
自分は3本食べたら満足できます。

先に3本食べた自分はお腹がいっぱいです。
そこに友達が『残りの2本のバナナちょうだい』と言ってきたので、
渡しました。

しかし、その友達は1本食べて残りは捨ててしまいました。
(食べ物を粗末にするという論点は今回置いといて)
それを見た自分は、どう感じますか?

もったいないと感じるのは当たり前として、
自分は満足しているからゆとりはあるはずです。

気にするか気にしないかは人それぞれですが、
既に自分はお腹いっぱいだということを前提に考える必要があります。

では次に5本あって友達に先に3本渡しました。
残りの2本は自分のもので、その2本ではお腹がいっぱいになりません。
しかし、友達に渡したので自分は我慢です。

でも、友達はそんなことも知らず2本だけ食べて1本捨てました。
さてこの場合、自分だったらどう思いますか?

きっと3本食べたあとの例と比べたら、
大きく変わってくるでしょう。

それはなぜか??
自分が満たされていないからです。

外的なことで自分を満たそうとすると、永遠に満たされることはありません。
さらに、誰かに与えてもらうことで満たそうとすると、より満たされることはありません。

大人になった今、誰かのせいにすることは簡単で、誰かに与えてもらおうとすることも簡単だけど、それではパブロフの犬のごとく、餌があるから感情を揺さぶられているに過ぎないのです。

「満足は天然の富だ」
と言われているように、今の自分の置かれた立場や状況をどう捉えるかは自分次第。

ただ、これだけ便利でこれだけの物に囲まれて、何不自由なく生活ができている今で、これ以上何を求めるのか僕個人的には疑問に感じてしまいます。

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利己の精神より、利他の精神。
まずは自分を満足させることが大事ですが、いったい何をもって「満足」だと感じることができるのか。

いやむしろ、今の状態で満足できない理由は何なのか。
そこが明確になれば、きっと今すぐにこの瞬間でも満足できるし、その瞬間から自分の幸福に気付くこともできるでしょう。

利他の精神をもつことは、簡単ではありません。
しかし、人生を豊かにしようと考えるならば、利他の精神が絶対に必要になるのも間違いないでしょう。

誰かに貢献できることこそ、人生の喜びです。
その最たるものが、《仕事》ではないでしょうか。

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