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992 いつかやろう、はずっと来ない
こんにちは!
(一社)全日本ミニマリスト協会です。
【いつかやろう、はずっと来ない】
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「いつか着ようは、一生着ない」
「いつか使うは、一生来ない」
そんな名言がたくさんあるミニマリズムの世界ですが、
名言だけで終わることなく実際にそんな人が多いのが現実。
書類の整理、いつやりますか?
服の整理、いつやりますか?
食器の整理、いつやりますか?
銀行口座の解約、いつやりますか?
いつかいつかと夢見て、毎日同じ行動をしているようでは未来は何ひとつ変わりません。
過去も今も何も変わらない行動の中に、未来が変わる希望を持つのはあまりにも他人任せすぎる。
未来の自分を変えたければ、今の自分を変えなければならないし、未来の自分が違う位置にいたいと思うならば、今の行動を変えなければ位置は変わりません。
変わっていくのは、自分の心だけです。
しかもその心は、行動をしなければネガティブなほうに固まっていくのがまた恐いものです。
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僕が定期的にしている「ミニマリズム経営塾」なるようなものでもよくお伝えするのですが、例えば資料の整理という課題があるのに、いつもできない毎日を過ごしている方は多いのではないでしょうか。
書類の整理だけに限らず、パソコン内のデータ整理や、スマホ内の画像整理、溜まったメールの消去や使わないフォルダの管理。
職場でも無限に溢れる「いつかやるタスク」ですが、職場だけに限らず日常でもたくさんあります。
なぜそれをやらないのか?
誰も困っていないし、それより優先すべきことがたくさんあるからです。
ある意味では目先の生産性や利益だけに捉われて実施しない企業はものすごく多いですが、結果的にそれが仇となって、より一掃大変なお掃除になってしまうことも多々あります。
まるで年末大掃除の如く、溜まりに溜まったものを一気に片付けるにはそれなりの時間と労力が必要になるのは、みなさんご存知でしょう。
しかし、物事はいつもシンプル。
これも「ミニマリズム経営塾」でお伝えしていますが、物事はシンプルです。
一気に片付けるのが大変ならば、少しずつやればいい。
溜まる前に片付ける、残る前に捨てる、判断が難しくなる前に手放す。
それだけの話なのです。
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ただ、言うは易し行うは難しの典型で、
日常においてはなかなか難しいのが本音です。
なぜなら優先順位が低いから。
ミニマリズムを学んでいる身からすれば、即行で取捨選択して必要か不要かを選んだほうが楽なのはわかっていますが、これはミニマリズムをある程度学んだからこそ。
僕の周りにミニマリストがいないように、ごくありふれた価値観ではないのです。
なぜか、溜めてしまう。
お金を貯めずに散財して、なぜか物を溜めこんでしまう。
育った背景やメンタル的な部分も大きく影響してきますが、
「いつかやろう」と思い込んでついつい残してしまう方は多いようです。
正直残したところで今すぐにすぐ誰かが困ることはありません。
自分が困ることもほぼないでしょう。
しかし、それが会社ならばそのうち誰かが溜まったものたちを処分する人員と手間と時間がかかります。
個人ならば誰も困りませんが、いつか自分が処分をしなくてはいけなくなります。
そうこうしているうちに「忙しい」「疲れた」「今じゃない」なんていう文句を言いだして、少しずつ後伸ばしにしていく。
そしてその物たちの行きついた先が、今の世の中を騒がしている《遺品整理》になってくるのです。
つまり、自分より後世の人たちに、ゴミ同然の自分が集めたものを処分させるという愚行に走るようになるのです。
残された人たちにとってはたまらない迷惑でしょう。
自分の物に価値があるなんてのはまやかしで、多くの物はただのゴミです。
ほぼお金以外はゴミと考えて間違いないでしょう。
しかも、自分がいらない物は他人もいらないので、お金にも変わらないのが基本です。
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今はミニマリズムの論点なので、
物を残すか手放すかという観点でお話をしています。
が、「いつかやろう」という文句はあらゆるところに使われています。
僕は完全オンラインのパーソナルトレーナーをしているのですが、
多くの人は運動さえも後周し。
「いつかやろう」と思っている運動が続いている試しがありません。
別に今すぐにやらなくても困るものではないのです。
が、いつかの自分がきっと困るでしょう。
一日にたったひとつだけ手放せばいいと何回もお伝えしているけど、実際にやっている家庭は少ない。
それさえも「いつかやろう」と思って出来ないのが人間なのです。
「いつかやろう」ではなく、気付いたら今やろう。
やりたいと思ったら、すぐにやろう。
その小さな変化が大きく大きく育っていき、「いつかやろう」なんていう言葉は無くなって、「今すぐやろう」に心が変化していくと思います。
気になったなら、今すぐやる。
とりあえずやってみる。
走り出して気付くことはたくさんあるので、行動に移すことこそ変化が訪れます。
それが少しずつ大きくなって、
家の中が整ってきたらより快適性がアップ。
さらに物が少ないことへの憧れが強くなり、
行動力に繋がるでしょう。
「いつかやろう」なんてのは一生やりません。
「いつかやろう」と思ったならズベコベ言わずにやってみること。
それだけが肝心なのです。
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