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本音を伝えた先にあるもの

本音を伝えるのは、コワいけれどとても大事なこと。

伝える相手が大切な人であればあるほどコワさは増します。

「こんなこと言ったら嫌われるんじゃないか」とか
「相手を傷つけてしまうんじゃないか」と思うから。

でもそんなコワさを乗り越えて、自分のホントの氣持ちを伝えられたとき相手も本音で返してくれて、初めて心でつながれる。

最近オットとの間でそんな経験をしました。


私たち夫婦には4年前までともに暮らした愛猫がいました。

名前はたわし。

たわしが亡くなってから毎年命日はオットと2人で動物霊園に法要に行っていたのですが、昨年は事情があって私1人でした。

今年はまた2人で行きたいと思っていたので、1ヵ月ほど前から彼にその旨メールで伝えていました(私たちは遠距離生活をしています)。

「6月のたわしの命日、今年は一緒に行きたいから予定を調整してね」と。

オットが仕事で忙しいことを予想して早めに言っておいたのです。

たわしは私にとっては子供のような存在。
だからその日を大切にしたいという思いの深さがありました。

で、日も近づいてきたので

「どんな感じ?」

と連絡すると

「その日は予定があるから前倒しで1日ずらしてほしい。なんか予定入ってる?」

と返事がきたのです。

正直ㇺッとしました。

忙しいだろうから前もって言っておいたのに。
大事なたわしの大切な日なのに。
だから2人で行きたいのに。

なんでよー!!!
前から言うてたやん!

腹が立ち返事をする氣になれませんでした。

でもそれだけじゃない。
このモヤッとした氣持ちは何やろう?

その時は怒りの方が強くて自分でもよく分からなかったのですが、
ひと晩寝て出てきたのは

「悲しい」という氣持ちでした。

愛しいたわしの命日なので今年は2人で行きたかった。
私はその日をとても大切に思っている。
そんな氣持ちをないがしろにされたようで悲しい。

これが私の正直な氣持ちでした。

そして彼にそのまま伝えました。

するとオットからは

「ごめんなさい。そんなつもりはなかった。前に言われてたのにいい加減に聞いていたからか日を勘違いしていた。通常通り当日に行こう」

という返事。

伝えてよかった。
ホッとしました。

自分の氣持ちを正直に伝えようとしたとき

「仕事の予定もあるだろうからムリを言ってはいけないかも?
私が彼に合わせた方がいいのかな?」

との思いが正直よぎりました。

けれど相手の都合がどうであれ

私はどうしたいのか?
私は何を一番望んでいるのか?

という自分の本音を大切にしたいと思ったのです。

私はこれまで家族やオットなど関係が近しい人ほど、自分の思いにフタをして相手を優先してきました。

相手を大切にして自分をおざなりにしてきた。

それ故ホントの自分の声が聞けなくなってしまった。

だからもうそういう生き方はやめることにしたんです。

相手が誰であれ自分を一番大切にする。

自分と向き合う中でそう決めたんです。


とは言え本音を言うのはちょっとコワかった。

けれどストレートに自分の思いを伝えたからこそオットも素直に氣持ちを言ってくれたのだと思います。

彼の「ごめんなさい」にそれを感じました。

オットもまた私と同じように人を優先する生き方をしてきました。

そこに生きづらさの原因があると氣づき、彼は彼で今、自分と向き合うことをしています。

お互い本音を言うのがコワい者同士。

でも互いに自分と向き合ってるからこそ、ホントの氣持ちを伝える大切さを同時に理解してきてるんだなぁと思いました。

たわしが間を取り持ってくれたのかも笑

本音を伝えるのがコワい相手ほど、伝えたい相手。

だからこそそれができたとき心を通わせられた喜びが大きいのだと感じました。

今日も読みに来てくださりありがとうございます。
また書きます。








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