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弁護士が「人の幸せ」を本気で目指したら国際プロコーチになった話ー中編ー

こんにちは。

弁護士・国際プロコーチのありです。心理学のアプローチから「自己理解」を高め「コーチングスキルを獲得」する本格的なコーチングスクールを主催しています。

さて,この記事は,もともとネガティブ思考,主婦から2歳児を連れて離婚,一人働いていた私が弁護士から国際プロコーチになった話の続きです。


弁護士になって出会った人

私は40歳で弁護士になりました。それまでに,広告代理店,社長秘書,主婦子育て,犯罪被害者ボランティア活動,大学病院医事課の仕事などをしています。つまり,それなりにいろんな人に出会ってきたつもりでした。その出会いの中で,人の力になれるようにと思って弁護士になった。そんな私が,弁護士として出会った人たちもは,さらにさらに,実に実に多様でした。当然ですが,全員が何らかのトラブル中,不安や苦痛を抱えた当事者です。事故で脊髄損傷から四肢麻痺になった働き盛りの男性,植物状態の息子を毎日見舞う年老いたお母さん,万引きや薬物犯罪を繰り返すひと,3歳の子に暴力をふるう親,投資詐欺で一億を失う人,労働訴訟で会社と何年も戦い続ける人,パワハラやモラハラで心身バランスを崩す人。若くして自殺した息子の借金に悩む遺族。

法的な勝ち負けと幸福度は無関係

こうして,多様すぎる人生に代理人として寄り添っての結論は,
「法的な勝ち負けと幸福度は相関しない」
「幸福とは心の在り方である」
ということでした。

〇法的に勝ったとき
法的に勝つとは,裁判や交渉で,法的な論点におけるこちらの言い分が認められることです。法的に勝つことで,「やっぱり自分が正しかった!相手は間違っている!ならば,次は相手をどう傷めつけてやろうか?」という発想になる人もいます。

〇法的に負けたとき
法的に負けるとは,法的な主張が認められなかったり,望む結果が得られなかったり,または破産した場合,望まない離婚に至った場合なども当てはまるかもしれません。このような場合でも,「これで一つの区切りになる。起きたことがなんであれ,ここから自分は前に進んでいくんだ」と考える人もいます。

そもそも法的な勝敗自体ごく一面的な評価に過ぎません。人が生きるということは,ずっと多面的で温度と色彩にあふれた豊かなもの,事件そのものより,事件を経た人生を自分自身がどう彩って生きるかがはるかに重要なのです。

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もう一度幸せな心の在り方について考えた

そんな思いで弁護士として10年働き,法的評価は絶対ではない,すべては心の在り方だと確信すると同時に,ひとりひとりの幸せの扉の鍵はどこにあるのかを改めて真剣に考え始めました。

また,私自身,弁護士生活10年の激務で6回も入院し(過労・突発性難聴・腹膜炎破裂ほか忘れました),働くことと幸せについて考えていたことも関連します。私自身が結構な生きづらさを抱えていたわけです。

幸せの扉の鍵はどこにあるか。
この新たなテーマのもと,臨床心理学,発達心理学,行動経済学,マインドフルネスとコンパッション,レジリエンス,交流分析,Gallup社クリフトンストレングス,NLP,興隆分析,カウセリング論など,自分でもびっくりするほどのエネルギーで,いろいろな「心」に関する学びに取り組みました。それこそ司法試験の時より勉強した気がします。司法試験の勉強量は多いですが「試験範囲」が決まっているので,そこまでといえばそこまでです。しかし,心の学びは本当に限りがないのです!

だれでも自分の課題や悩みの答えを絶対に持っている

そのプロセスで,出会ったのが「コーチング」です。
「コーチング」は,対話を通じて相手の公私における可能性を最大化するプロセスです。また,コーチングには,人という生き物は,あらゆる課題や悩みについて,自分で解決する力やその答えを持っているという素晴らしい前提があります。

そう,人生は悩みや課題の繰り返しです。結構な生きづらさを感じている人も多いでしょう。でも,大丈夫。人は必ず自分で自分の人生を豊かにできる,どんな課題も自分で解決できる力を持っているのです。言い換えれば,誰も他人の人生に答えを出すことはできないし,他人の課題を生きることもできません。でも,それを支援することはできます。その支援の最善の方法と考えられているのが,「コーチング」という概念です。

人の悩みや課題に直面する人たち,生きづらさを抱えて生きる人に,なんとか幸せな心の在り方を獲得してほしいと思っていた私は,まさにコーチングこそが幸福の扉の大きな鍵になると思いました。

そして国際プロコーチになる

私は猪突猛進なところがあります。やるなら徹底的にという思いで,これでもかというほどコーチングと関連領域を突き詰めて,国際コーチ連盟のプロフェッショナルサ―ティファイドコーチの資格を取りました。そして,実際に経営者さん個人や企業からの依頼を受けて,エグゼクティブコーチングを提供しています。最近は,交流分析のエゴグラムを使った3回の個人コーチングセッションも行っていますが,メインは企業からのボードメンバーに対するコーチング依頼です。グループコーチングを行うこともあります。

さて,ここまでが弁護士から国際プロコーチになったお話です。次の後編で「なぜコーチングスクール」を立ち上げたのかについて綴ろうと思います。私のヒストリーの最終章です。最後までお読みいただきありがとうございました!

https://claris-russell.com/

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