アレスグッドで1週間社内Slack英語化をやってみた結果
こんにちは、アレスグッドのamigoです!
アレスグッドでは「テクノロジーで産業界のSXを加速させる」というミッションのもと、社会課題に取り組む厳選されたエシカル企業と学生がつながる採用プラットフォーム「エシカル就活」を運営しています。
今年の6月に1.2億円のシード資金調達を行った私たちですが、既存の「エシカル就活」の更なるグロースに加え、USでのサービス開発に向けて日々業務に励んでいます。
今回の記事はタイトルの通り。
CEOのキミーさんの提案で始まった「1週間社内Slack英語化トライアル」について、
トライアルの背景
メンバーの反応、生まれた効果
一方で課題も
課題の解決策、そのメリット・デメリット
トライアルを踏まえた上で、英語化を推進するには何が必要か?
といった観点から赤裸々に記していきたいと思います。
当時の状況、トライアルの背景
9月某日。
「1週間社内Slack英語化トライアル」はキミーさんからのこんなメッセージで始まりました。
背景はメッセージにもある通りですが、要約するとこんな感じ。
日本語使用も全然OK。ただし、英語訳添付は必須でお願いとのこと。
前提、アレスグッドには「トビタテ!留学JAPAN」の出身者をはじめ、留学経験や海外滞在経験がある人が多く在籍しています。
とは言ってもこれまでは日本語のみでのコミュニケーションで十分でしたし、英語化に踏みきれなかったという状況でした。
トライアルに対するみんなの反応、生まれた効果
英語を運用していくという意味では初の試みとなった今回の取り組み。
正直、英語力にそこまで自信のない私は気乗りはしていませんでしたが、英語を使う良い機会になるとポジティブに捉えてとりあえず便乗することに。
他メンバーはというと、かなり前向きな反応が多かったです。
英語が全く話せないというメンバーも早速英語でレスポンスをしていたり、英語のスタンプも追加されました。
トライアルに対して、
グローバル化のスピード感があるなー!と好意的だった。
すごく前向きで、本気でグローバルをやる覚悟を感じた
といったポジティブな意見もありつつ、やはり私と同様、
やりたい!やらなきゃ!でも、円滑にできるかしら・・・?
英語と言っても翻訳が発達してDeepLあるしテキストならなんとかなりそう。ただ全く話せないのでミーティングどうしよっかな。
といった不安の声も。
それでも、トライアルが始まってからSlackで英語を見かける機会は格段に増えました。中には1on1も英語でするメンバーまで…!
一方で課題も
久しぶりに英語を運用してみると、文章を書くのもちょっと時間がかかりますね。
発信しようと思ってまず、ある程度自分の力で文章を組み立て、わからないところは適宜調べる。文法やスペルがあってるかどうか確認をしていざ投稿…という一連の作業をしていると意外に工数がかかるもので。
メンバーからは、
やはり日本語と比較して、問いが浅くなってしまうとは感じた。
英語のみのtimesなどは読み飛ばしてしまうことが増え、他のメンバーが何をしているのか把握しにくくなった。 率直な意見交換や気持ちのシェアができるところがアレスグッドのよいところだと感じていたので、バランスが非常に難しいと感じた。
企業の1つの指針として素敵だな〜と思う一方で、読むにしろ書くにしろ翻訳しないといけないというのが負担になり、最低限必要な情報だけ目を通すようになった。
といった声が挙がりました。
いわば「成長痛」ともとれますが、やはり新しい試みは一筋縄ではいきませんね…。
解決策:自動翻訳API追加
トライアルが始まってから2日後。
エンジニアのパワーさんの手によってあるものが追加されました。
その名も「スタンプで翻訳くん」。
メッセージに対して国旗のスタンプでリアクションするだけで、その国の言語で翻訳されたものがスレッドに表示されるという超優れもの!!
アレスグッドの株主でもあるサイバーエージェント・キャピタルの矢崎さんからのアドバイスもあり、こちらを導入してみました。
翻訳の精度もかなり高め。
「よろぴく」がちゃんと訳されている…!!
(”Yoroppiku”「よろっぴく」となっているのはご愛嬌)
これにより、翻訳作業の工数がゼロに等しくなりました👏
自動翻訳API導入のメリット・デメリット
「スタンプで翻訳くん」の素晴らしい活躍により、テキストでのやり取りは一気に楽に…!
めちゃくちゃ便利!テクノロジーで解決するという新しい視点がとても良かった。しかも英語だけじゃなく、旗があるすべての言語で翻訳可能というのが素晴らしい!
何らかの課題に対して気合や努力ではなく、エンジニアリングで解決するattemptは、テックの会社っぽくって、こういうのを増やしたいと改めて感じた。 Googleでもそうやってエンジニアがプロダクトで解決した社内課題がたくさんあり、社内ツールが充実してたのであの感じを思い出した。
とメンバーからも大好評。
しばらくの間、「スタンプで翻訳くん」が英訳した文章を和訳して、またそれを英訳したらどうなるか、みたいな遊びも流行りました。
一方、翻訳くんを導入したからこそ、もう英語を無理に使わなくて良い感も出てきてしまい、
日本語でもOKとなって便利な反面、どうしても根本解決にはなってなかったり、言語の壁の他に仕事の進め方といった文化の壁の方が本質課題とも思うのでアプリだけでは対応に限界があると感じた
「本当の意味でのグローバル化ってなんだっけ?」という疑問も生じた
といった反応が見られました。
英語化を推進するためには何が必要か?
「スタンプで翻訳くん」を活用しながら1週間社内Slack英語化は無事終了。
今回のトライアルを踏まえ、英語化に向けて下記のSTEPを踏む必要があることが見えてきました。
✅STEP1:社内Slackの英語化
🚩STEP2:ドキュメントの英語化←移行中
STEP3:口頭でのコミュニケーションの英語対応
STEP4:3を踏まえた上でのカルチャーの相互理解
🏁STEP5:「アレスグッド」としてのカルチャーを共有できる
今回の社内Slackの英語化は、多少障壁がありつつもテックの力を借りて無事クリア。
同時に、本当の意味でのグローバル化には至れなかったということも事実です。
理想はSTEP5にもある通り、国を超えても「アレスグッドの人ってこうだよね」といった、カルチャーの共有が実現されている状態。そこに行き着くまでにSTEP2〜4をまずクリアする必要がある、というイメージです。
STEP2の「ドキュメントの英語化」については、トライアルから3ヶ月を経た今、徐々に進んできています。
一部チームのMTG議事録やnotionページは英語化され、採用ページも英語にも対応済みです。
また、フルタイムメンバーMTGやdev sprintのMTGの一部は英語で実施されており、STEP3の「口頭でのコミュニケーションの英語対応」についても取り組み中です。
英語を使うメンバーからはやはり、「ドキュメントの英語化だけでは足りないよね」という意見も上がっていますし、口頭でのコミュニケーションは必要になりますね。
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