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【003】社内新規事業と起業は違うものなのか

社内新規事業に挑戦している方向けた「新規事業の作り方」に関する内容を取りまとめ、1人でも多くの挑戦者の皆さんの力になるようにしたいと思います。

新しい事業を作るという観点では、社内新規事業と起業には共通点があります。しかし、そのプロセスや環境には大きな違いも存在します。この記事では、両者の違いを明らかにしつつ、特に社内新規事業の特徴や魅力について深掘りしてみたいと思います。



1. 事業を作るという意味では同じだが、大きく異なることもある

社内新規事業と起業は、どちらも「ゼロから事業を作り上げる」という点で似ています。どちらもアイデアの構築、仮説の検証、顧客の課題解決に取り組む点では共通しています。

しかし、それを行う環境や前提条件は大きく異なります。例えば、起業は独立して資金を集め、すべての意思決定を自ら行う必要があります。一方、社内新規事業は既存のリソースや支援を活用できる代わりに、会社のビジョンや既存事業との整合性を考慮する必要があります。


2. 起業とは何か

起業とは、自分で新しい事業を立ち上げることです。資金調達、人材確保、事業戦略の構築など、すべてを自分で手掛ける必要があります。
最大の特徴は「独立性」と「自由度」であり、自分のビジョンをそのまま形にできる点が魅力です。しかし、その分リスクも高く、失敗すれば資金や信用を失う可能性があります。

起業家は、市場のニーズを深く理解し、迅速に行動できる力が求められます。また、厳しい競争の中で生き残るためには、強いリーダーシップと柔軟性が必要です。


3. 社内新規事業とは何か

社内新規事業とは、企業内で新しい商品やサービス、ビジネスモデルを開発し、市場に展開することを指します。既存の会社が持つ資源(人材、資金、ブランド力など)を活用しながら、新しい価値を生み出す取り組みです。

社内新規事業の目的は、既存事業の補完や、新しい収益源の創出です。特に大企業では、事業ポートフォリオの多様化や将来の成長ドライバーを確保する手段として位置づけられることが多いです。


4. 社内新規事業の特徴とメリット、デメリット

メリット

  • 既存リソースの活用
    資金や設備、ブランド力など、既存の資源を活用できるため、事業を立ち上げる負担が軽減されます。

  • リスク分散
    起業に比べて、失敗時のリスクが個人に直接跳ね返ることが少なく、比較的安心してチャレンジできる環境があります。

  • 社内ネットワークの活用
    他部門や専門家の知見を借りることで、プロジェクトをスムーズに進められる可能性があります。

デメリット

  • 自由度の制限
    会社のビジョンや方針に従う必要があり、すべてを自由に決められるわけではありません。

  • 意思決定の遅れ
    社内調整が必要になる場合があり、スタートアップのような迅速な意思決定が難しいこともあります。

  • 既存事業との軋轢
    新規事業が既存事業と競合する場合、社内での理解や協力を得るのに苦労することがあります。


5. 社内新規事業に挑戦できることは大きな成長のチャンス

社内新規事業は、起業と比べると制約が多い反面、非常に貴重な学びの場でもあります。特に、リスクをある程度抑えながら、起業と同じようなプロセスを体験できることは大きなメリットです。

具体的には、以下のような成長機会があります。

  • 経営視点の習得
    事業計画の立案や収益構造の構築を通じて、経営者視点を身に付けることができます。

  • 新たなスキルの獲得
    顧客調査、マーケティング、プロジェクト管理など、幅広いスキルを実践的に学ぶことができます。

  • チャレンジ精神の醸成
    新しい事業に挑戦する経験を通じて、自分の可能性を広げることができます。


まとめ

社内新規事業と起業は、同じ「事業を作る」という目的を持ちながらも、環境やプロセスには大きな違いがあります。しかし、どちらも挑戦者の成長を促し、未来を切り開く原動力となる点では共通しています。

社内新規事業に挑戦することは、ビジネスパーソンとしての成長を加速させる絶好の機会です。そして、その経験がいつか独立して起業する際の土台となることもあります。

All Bridge株式会社では、社内新規事業の創出をサポートし、挑戦者たちが最大限に成長できる環境作りをお手伝いしています。この機会を活かし、自身の可能性を広げる一歩を踏み出してみませんか?

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