日々是雑感2017/9/27

アートの世界において、いろいろ調べている中で、村上隆氏の様なスタイルの作家は世界中のアーティストの中では異質に見えるが、過去の歴史を紐解けばごく普通のことなのかもしれない。自分にとってはブランドアートなのかもしれないが、それは逆にみればリスクも存在するのは事実だろう。

過去に集団制作というスタイルでやってきたものは絵師集団の狩野派や土佐派、またミケランジェロやラファエロなどもそういうスタイルでやってきた。その方が制作に効率性があるからだ。自分もビジネスというスタイルでは理解できる。しかし、多くの絵師見習いや弟子が存在する環境であるため、将来の研究者にとっては泣き所であるのも特徴と言える。

過去のネットにおいて弟子や社員に対して大声で指摘する様な様子を記事にしているところを見つけた。彼の作品において違和感をずっと感じるところがあったが、やっと結論を見つけた時納得した。アート「ビジネス」なのだ。

確かに生きていく上でビジネスは欠かせない。しかし、自分が彼の作品を見ていて違和感を感じたのは「ビジネス」だけではない。「魂」があまり感じないのだ。

作品を粗製乱造している様な気がしてならないのだ。「ビジネス」ゆえのリスクなのだろうと思っている。

今後も村上隆氏の作品は発表され続けるのだろうが、「魂」が揺さぶられる様な「アーティスト」村上隆氏なのか、それとも「プロデューサー」村上隆氏なのか、気になって仕方がない昼下がりであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?