『痛心』
俺はモテる。嫌になるほどモテる。
理由の大半は顔だろうけど、会話も服も
モテる基準を満たすように努力してきた。
それなのに、たった一人の女が振り向かない。
苛々するが、時間の問題だと思っていた。
予想外の恋人が出来るまでは。
「こんな枯れたおっさんのどこがいんだよ!」
3秒後、豪快に叩かれ、左頬が熱く痛い。
「そういうとこが嫌いなの。彼がいなくても、
絶対あんたなんか好きにはならなかった」
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