『占先』
当たると評判の人気占い師。それが私の肩書き。
この独特な雰囲気を売り込んだら当たっただけで
TVや雑誌の占い依頼は、何人ものスタッフが
多くの統計を元に、相応しい答えを作っている。
これでいいのか?自分で答えも見つけられない。
「そこのお嬢さん。嘘をつくのはいけないよ」
街の占い師が呼び止める。「嘘…分かるの?」
「あぁ。ワシの占いは当たるからな。聞くか?」
無視して去る。朝のTV占いを思い出し笑う。
「自信過剰な男には気をつけろ。騙されるな」
#10行 #ショートストーリー #ショートショート #超短編 #短編 #短編小説 #小説 #詩 #現代詩 #言葉 #スキしてみて #占い #人気 #占い師 #雑誌 #TV #統計 #答え #嘘 #当たる #自信過剰 #占先