放課後等デイサービスの5領域を分析してアセスメントツールを作る「どう聞く?」編
ごあいさつ
前回投稿したアセスメントツールを作る健康・生活」編②の最後に
この項目作ります!
と意気込みを書かせていただいたのですが。。。
時間がない( ;∀;)
ただ一方で、更新し続けないことに気持ちがモヤモヤしているのも事実。
という事で、今回は少し横道にそれまして、
アセスメント項目を作りながら
「どのように聞く?」という事を考察していきたいと思います。
「どのように聞く?」って?
例えば5領域項目のコレ↓
(オ) 人間関係・社会性
・仲間づくりと集団への参加
集団の雰囲気に合わせたり、集団での決まり等を理解したりし て、
遊びや集団活動などに積極的に参加できるように支援するととも
に、共に活動することを通じて、相互理解や互いの存在を認め 合い
ながら、仲間づくりにつながるよう支援する。
に関連するアセスメント項目に
「集団での決まりなどを理解し守ることができる」というものがあったとします。
この項目の文言の語尾が「~できる」になるため
Yes / No
の「できる」か「できない」でアセスメントしてしまう可能性があります。
それ自体はいいとも悪いともないとは思います。
実際アセスメントを実施するお子さんの状態像を一目してわかることは重要なことだと思うからです。
ただし一方で、できる・できないだけに着目するのは、児童本人の能力だけを見て安易に判断するという事にもつながりかねません。
ゆえに、聞き方にも工夫が必要になるでしょうし、質問項目の修正が難しのであれば、回答項目を事前に増やしておくことが必要となります。
質問項目は?
氷山モデル
福祉の業界でも使われるこの言葉。
調べてみると海外では、福祉の支援ツールというよりも、物事のとらえ方や考え方を分析するという考えのもとで作られたツールなんですってね。
(私も知らなかった Icebirg model)
福祉における氷山モデルは
氷山が見えるところ(海から出ている部分)が
→不適応行動・困っていること
氷山が見えないところ(海の中にある部分)が
→本人の特性・環境・経験値
土台にあり、その土台の3要素が相互に影響しあって、海から出ている氷山が見える部分を構成している
という考え方ですね。
参考:自閉症教育・支援コンサルタント 水野敦之 公式サイト (bouzan-note.com)
わたしはこの
「氷山が見えないところ」
本人の特性・環境・経験値
の特に環境が含まれているのはステキ!と思っています。
まぁ、このあたりの私の感想はさておいて…
アセスメント質問項目と氷山モデルの融合
今回わたしが作るアセスメントシートは
この氷山モデルの考えも取り入れていきたいと思っています。
前述した
「集団での決まりなどを理解し守ることができる」
という仮のアセスメント項目に対して
できる/できない/こういう時にできる/こういう時にできにくい
という4項目にしていきたいのです。
さらに言えば
「特定の状況で決まりを守れる」という項目で
特定の状況↓
支援者の促しがあることで決まりから逸脱しない
説明を一対一で行うことで守ることができる
仲のいい友達と一緒に行動することで守れる
など、一人の力では守りにくいけど、周りからの影響を受けて望ましい行動をとることができる、というのをアセスメントの中で拾えるようなものにしたいなと思っているのです。
最後に
よーく考えてみましょう。
「特定の状況」というのは、
無数にありますよね…ありますよね…
それをすべて、何から何まで項目に挙げていくのは
非常に困難な気もします。
もし列挙できたとしても、それはもう膨大な数になるでしょう。
500項目を超えるアセスメントシートになったら誰も使わないよね…(笑)
それでもこの氷山モデルの考え方はアセスメントシートに取り入れていきたいので、
アセスメント項目の洗い出し、
その項目に対する回答の仕方
これからも考えていきたいと思います。
今日は、アセスツールを作る相談支援専門員 まる の
朝活。頭の体操で30分。考えながら、記事をつくりました。
駄文・長文失礼いたしました。
引き続きよろしくお願いいたします。
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