育児から逃れられないおババ
ヌイグルミ育児に疲れ果てた末
可愛がっていたヌイグルミに訪れた死の悲しみから抜け出したはずの
我がグループホーム滞在のおババ。
我の「朝ですよぉ」の元気な掛け声とともに
我がはいだお布団から出てきたのは
10センチほどのサンタの置物をグルグルにくるんだバスタオル…。
なんと、しっかりと頭になるはずの部分だけ
おババの腕枕に赤子のように乗せられていた。
2回目は上着をグルグルにして自分の腕枕に乗せていた。
自分からお布団をはいで何も無いことに気付いた時の
「あらっ子どもは?」と発した言葉はシッカリと理解できるものだ。
普段は言いたい内容も分からないのに…。
深い認知症を患う人の認知症の症状は時に切なくなるものだ。
しかし、これは一連の行動を見た我の思考からくるもので
おババの本心がどこにあるのかは定かではないのだ。
認知症ケアとは
探り探りの不確かなもんなんだ。
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