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別れのあいさつ

認知症グループホームの朝。

私を「おかみさん」と言ってる有難いおじぃさま。

朝から何やら怪しい雰囲気・・・。

「ちょっとイイですか?おかみさん?」と来たもんだ。

「はい…イイですよ」の 一言でスクッと立ち上がるおじぃさま。

何が始まるのか予想はつくが・・・ジッと見守りましょう。

「皆さん、今までお世話になりましたが今日で私は帰ります。家は◯◯の近くなので遊びにきてください。今後会うこともありませんが、皆さんのご恩は忘れません。」

立派な挨拶のおじぃさま

なのに、他の皆さま・・・演説おじぃさまからズレる視線・・・。

一生懸命聞いてる方々は、自分以外のものごとにまだ興味を持てる人。

無視してる方々は、自分を中心に半径1メートルくらいが理解の限界。頭の中に?マークが沢山ある。

どの方も、演説おじぃさまを好き嫌いで見てる訳じゃない。

いつも一緒に居る仲間の認識は強い。

このあと、「おかみさんにもお世話になりました。勘定はあとで家内から。」と。

おかみさんの私は「既に奥さんからお金は頂いてますよ。足りない分はあとから請求しますけど(^ ^)」と伝える。

演説おじぃさまに安心を与えてから、演説おじぃさまの話してる内容をゲットする。逆も然り。

演説おじぃさまは、了解してから朝食となる。美味しそうに食べてるぜぃ♪

素敵な一日を目指し、ココロ一杯の感謝ビームを発射~っ!!

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