【連載小説】ファンタジー恋愛小説:影の騎士真珠の姫 第二十七話 狙われたゾフィー
前話
「早く、こちらへ!」
「お母様!」
細くひんやりとした地下道に行く。王族だけが使う避難路だ。
「ゾフィーなのね。あなたが」
「はい。でも、私はする仕事が……」
戸惑うゾフィにフィーネペルルが抱きつく。
「あなたを狙って来たの。いないとなればすぐに去って行くわ」
「フィーネペルル様……」
ゾフィーのおびえた表情にカタリーナも励ますように肩に手を回す。
「エルフリア国の騎士団は無敵よ。大丈夫」
避難路を抜けた後に用意されている小さな屋敷までもう少しだ。
「ここは民家とみられるような屋敷よ。そうそう気づかないわ」
エレナが言って中に入ろうとしたが、入り口で伏兵がいた。先回りされていた。ゾフィーの記憶の中にいた男、ルドルフ、だ。
「やはりゾフィーか。何年もたぶらかしてくれたな。お前だけでも連れて帰る。この城はもう終わりだ。エルフリア国は滅亡する。その有様をとくと見るがよい」
「きゃ」
「フィーネペルル様!」
ゾフィーを抱えていたフィーネペルルからゾフィを奪い取るとルドルフがそのまま走って去る。
「おば様! 城が!」
「煙が上がっているわね」
「お母様。ゾフィーが。ヴァルトになんと言えば……」
「大丈夫よ。ヴァルターと切り込んでいきなさい」
母エレナはしっかりという。後方支援に行けとは言わない。むしろ、ヴァルターと行けと言う。
「あなたもそうしたいでしょう? 折角助けたゾフィーをそのままにするよりはあなたが助けたいのでしょう?」
「でも、私の力は」
「あなたの新しい力は勇気。何か力が目覚めるとも限らないわ。行ってきなさい。城は大丈夫。簡単に燃えないのよ。私とカテリーナはけが人を治療します。あなたは大事な姉を救いなさい」
「お母様! ありがとう!!」
一瞬抱きつくとまた元来た道を戻る。集まった騎士団長達は国王の下で作戦を練っていた。
「お父様! ヴァルトはどこ? ゾフィーがさらわれたの。先回りされて連れ去れていったわ。ヴァルトと一緒に助けないと!」
「ハインリヒ。ヴァルターを呼べ」
「陛下?」
一介の姫が戦場に出るとは、と皆、懐疑的だ。
「『影の騎士との糸を切ってはならない』。これが星読みだ。フィーネペルルを救ったのは影の騎士ヴァルター。フィーネ、二人でこの困難を乗り越えなさい。普通の幸せで良いとは思っていたが、それを私は改める。皆の者に言っておく。このフィーネペルルと影の騎士ヴァルターを次期王位継承者と認める。異議のある者は?」
国王ゲオルグがぐるりと見回す。
「異議はないな。フィーネ。この剣を持ちなさい。王の印だ。そなたは女王となりこの国を治める。その証だ。二人で行ってきなさい。ヴァルター、頼んだ」
「はい。フィーネ」
いつの間にか来ていたヴァルターが頭を下げそしてフィーネペルルの前に膝ずく。
「最愛なる女王にして愛しい人よ。永遠の忠誠と愛を誓う。さぁ、行こう。この争いに終止符を打つ」
「ええ」
二人は広間から出て行く。多くの騎士団長が忠誠の姿を取って見送っていた。
あとがき
もうすぐ、この物語も終わります。唯一ユングが効果発揮した物語でした。上手い具合にまとまってくれて、てびっくりです、。
時々、こういうことが起きます。
そして私は五時起きたのを後悔中。眠くて仕方ありません。五時起きでも六時まで寝てればよかった。
昨日からパソコンを前にすると眠たくなる状態です。昨夜「魔法の遺産~運命の紡ぎ手~」打っていて眠くなって誤字脱字すごかったので。
ここまで来れば、何か思い付くことがあるのではと思っていたのですが。ただただ、「煌星の使命と運命の絆~星の恋人達」がストックがゼロに近いと気づき、やばい、となっています。
今日も休むかもー。眠すぎる。腰も足も痛すぎる。ここまで来るのに眠すぎて一時間も取ってしまいました。寝れば良かったですね。でも、二度寝はやばいかも。
エッセイの勉強はネタがあればまた書きます。今日は何をネタにしようかと考え中。自分を作っている言葉のノートでも紹介しましょうか。二つ目までかけました。三つ目は誰かの名言にしたいのですが、名言ってどこで見つけるのでしょう。
さてはて、目薬で起床しました。やっと瞼が落ちなくなった。
朝食後の三十分間何ができるか考えてみますね。
ここまで読んで下さってありがとうございました。
追記-連載小説を「連載諸説」と書いておりました。眠気のあまりに変換ミスです。今は起きて必死こいて寝ないようにしてます。読んで頂きありがとうございました。