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最後の晩餐に食べたいもの

20年以上前のことだが、新聞で、
アメリカ人の死刑囚(ティモシー・マクベイ、
1995年に発生したオクラホマシティ
連邦政府ビル爆破事件の主犯)が死刑執行の朝、
食堂でチョコミントアイスを食べて
最後のひとときを過ごした後、
死刑が行われる部屋へ向かった、
という記事を読んだ。
別に何を食べたかまで書く必要はないのに
わざわざ書くということは、
それが記事を書いた記者にとっても、
死刑囚のこの世との別れのひと時を
演出するものとして、
感慨深い役割を果たしていたからであろう。

先日、チョコミントアイスを食べていた時、
ふとそれを思い出した。
実はその記事を読んでから、
チョコミントアイスを食べるたびに
その死刑囚のことを思い出してしまい、
彼の顔写真が脳裏にチラついてしまう。
きっと大好物だったのだろうね。
いくら死刑になるほどの罪を犯した人とはいえ、
これから自分は死ぬのだという時に、
チョコミントアイスを食べるのは
どんな気持ちだったのだろう。
しかも食事の後にデザートとしてではなく、
2パイント(約900ml)の
チョコミントアイスのみを食べたらしい。
本当~に好きだったんだろうね…。

死刑囚が刑を執行される前の食事を選べる
"Last meal(最後の食事)"というシステムは、
世界各国に存在する。
日本にはないみたいだけど。
そういう本も出ていて、それぞれの死刑囚の
最後の食事が写真付きで載っている。

私は最後の晩餐に何か食べられるとしたら、
チョコレートにするかな。
最後のチョコはどんな味がするのだろう。
やっぱりモンブランにしようかな。
ふぐ刺しもいいな、それと焼き肉…。

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