授業中の過ごし方
タナトスの手首を晒したって見ない
それはそれは完璧な
カラーコントラスト強めの晴天と白い校舎
いつか どうか あの屋上から誰か
飛んで落ちる瞬間を願って
窓の外ばかりを見ていた
手にはカッターナイフの刃先を隠して
なんてね 過剰な酷い演出
そう認識もしていた
タナトスの手首を晒したって見ない
珍しくもない 面白味もない
飽きられてるんだよ
それでも懲りずに窓の外を見ている
カッターナイフの冷たい感触だけが頼りだった
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