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あの頃の思い出、たこ焼きの香り

デパートの地下に広がる美食街、あの独特な賑わいの中で、ひときわ心を引かれるのが、たこ焼きの屋台だった。鉄板の上でコロコロと転がるたこ焼き、香ばしいソースの香り、削り節がふわっと揺れる様子…。それを見ているだけで、口の中に甘辛い味が蘇ってくる。


小さい頃、母と買い物に出かけるたびに、「最後にたこ焼き食べていい?」と聞いたものだ。お小遣いを握りしめて列に並び、熱々のたこ焼きを手にした時の喜び。ハフハフしながら頬張ると、中からとろりとした生地とプリッとしたタコが顔を出す。

今でも、たこ焼きを食べると、あの頃の自分に戻ったような気持ちになる。忙しい日々の中でふと立ち止まり、昔の記憶と味がリンクする瞬間って、なんだか特別な気がしませんか?あなたにも、食べると一瞬で「その時」に戻れるような味がありますか?

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