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旅の記憶 聖地やアートや

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旅先の体験や景色の記憶を掘り起こして整理中です。一期一会の場所、再訪したい場所、まだ見ていないあの場所など。
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#聖地巡礼

東国三社巡り(後編) 香取神宮と息栖神社

東国三社巡り、鹿島神宮編に続く後半です 江戸時代の関東で伊勢参りに次いで人気だったのが東国三社巡り。 関東以北のひとびとは、伊勢神宮参拝の帰り道の途中で三社を巡る風習を「お伊勢まいりの禊の三社参り」といったそうです。 三社の御祭神 ・鹿島神宮 武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ) ・香取神宮 経津主大神(ふつぬしのおおかみ) ・息栖神社 久那斗神(くなどのかみ)       天乃鳥船神(あめのとりふねのかみ)        アマテラスから出雲国へ派遣され国譲りを成したタケ

東国三社巡り(前編) 鹿島神宮

東国三社巡り、前編は鹿島神宮です 江戸時代の関東で伊勢参りに次いで人気だったのが東国三社巡りです。現在も人気のパワースポットである三社の御祭神は次の通りです。 ・鹿島神宮 武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ) ・香取神宮 経津主大神(ふつぬしのおおかみ) ・息栖神社 久那斗神(くなどのかみ)       天乃鳥船神(あめのとりふねのかみ)        アマテラスから出雲国へ派遣され国譲りを成したタケミカヅチ、フツヌシ、アメノトリフネの三柱の神が三社に祀られています。 関

2泊3日で伊勢神宮参拝(1日め)先ずは二見浦で浜参り、電車で向かいました

2泊3日のスケジュール 今回はお伊勢参りを中心に巡り賢島や鳥羽観光は割愛です。二見浦の浜参宮から始めて、外宮と外宮、別宮全てを巡り、最後は朝熊山金剛證寺をお参りする2泊3日です。 1日め 名古屋駅→二見浦→伊雑宮→伊勢市駅 2日め 外宮→伊勢市内の別宮&美術館→瀧原宮 3日め 内宮→おはらい町→猿田彦神社→朝熊山金剛證寺 伊勢の神宮は125社 伊勢の神宮には2つの正宮(内宮・外宮)があります。正宮に次ぐ格式を持つ別宮は、正宮の「わけみや」という意味で、内宮と外宮の別宮

聖地へ|熊野詣(2)

飛瀧神社(ひろう神社) 飛瀧神社の御神体は瀧そのものです。 そのため拝殿や本殿はありません。 熊野那智大社の別宮です。 那智瀧 神武天皇東征の時、那智の浜から上陸し困難にあうも、八咫烏(やたがらす)が先導してからは那智の滝を発見し、大己貴神(おおなむちのかみ)が顕れたとして祀り、その後無事大和へ至ります。 滝は御神体の大己貴神であり、飛瀧権現であり、本地仏としては千手観音であるとされています。 熊野信仰 神武東征神話、吉野や高野山につながる山岳霊場である熊野。 平安

旅へ|屈斜路湖・摩周湖、網走監獄

龍の祠 屈斜路とは、アイヌ語の「沼の流れ出る口」を意味する言葉に由来するそうです。 屈斜路湖畔にある「龍の祠」を見て来ました。ここを目的にする人はほぼいないと思いますが、何しろ龍好きなのです。 ・・・前泊したお宿の窓が眩しくて眼が覚める。 時計の針は午前3時過ぎ。 後で調べると当日の日の出時間は3:30過ぎ頃でした。 さすがは北海道・・・本州よりかなり早いです。 写真は暗めですが、肉眼ではとても明るい見えてました。 早朝、お宿の近くにあるという龍の祠へ向かいます。 行き

聖地へ|熊野詣(1)

熊野詣 「熊野詣」が盛んになったのは、延喜7(907)年の宇多法皇の「熊野御幸」に始まるといわれています。 正暦3(992)年の花山上皇は、那智の滝の上流で千日修行を行い、その後西国三十三所霊場を旅しました。 現在の西国三十三所巡礼の始まりです。 花山上皇は、2024年大河ドラマ『光る君へ』で藤原伊周、隆家に矢を射掛けられたあの上皇様です。 熊野詣の盛衰 平安時代に浄土信仰が拡がると、那智は観世音菩薩の補陀落浄土、速玉大社のある新宮は薬師如来の東方浄瑠璃浄土、などとみな