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But I still believe it's worth living

50代に入って直ぐの頃、竹内まりやの『人生の扉』という曲に出逢った。

恐らく過去にも耳にしていたのだろうが、ふとした瞬間からその歌詞が鮮烈に心に突き刺さった。

確か離婚して一人暮らしを始め、初めての春を迎えた頃だった。

満開の桜を眺めたとき、『俺ももう50を過ぎたからこの先こんな風景を後何回くらい見ることが出来るんだろうなぁ~』って、その時初めて思った。

そう思うと、”焦り”みたいなものが込み上げて来た。

『このままでいいのか?』

『本当に後悔してないか?』

或る種の強迫観念みたいなものだった。

そんなタイミングで聴いたこの曲の歌詞がある種の『道しるべ』なんじゃないかな?って思えたんだ。

正に歌詞の冒頭から出てくる

春がまた来る度に歳を重ねたなと思い、目に映る風景も歳をとって少しずつ変わり始めてきたことをいつの間にか知った。

ホント気付いたら自分も50を過ぎたなって...

気が付けば、信じられない速さで時が過ぎ去ることもいつの間にか知ることになり、本当にどんな小さいことも記憶に止めたいと思うようになっていた。

I say it's fun to be 20    

You say it's great to be 30  

And they say it's lovely to be 40 

But I feel it's nice to be 50
(でも、私は50歳って素敵だと感じています)

ここまで聴いた時、『そっか、50歳って素敵なんだ』って…

そこで、少し背中を押された。

そして、突き刺さった歌詞が...

『満開の桜や 色づく山の紅葉を

この先いったい何度 見ることになるだろう

ひとつひとつ 人生の扉を開けては 感じる重さを

ひとりひとり 愛する人たちのために 生きてゆきたいよ』

ホントにあと何回見れるのかな…

確実にこれまで見てきた回数よりきっと少ないよな…

”人生の扉”か…

確かに一つ開ける度にその重さを歳を重ねていくほど思った。

そしたら、若い頃の様に冒険も出来なくなったことに気付いたことも…

なら、俺も愛する人のために生きていくのがbetterなのかな?

更にその先の歌詞はこう語りかける...

I say it's fine to be 60

You say it's alright to be 70

And they say it's still good to be 80

But I'll maybe live over 90  

君のデニムの青が 褪せてゆくほど 味わい増すように

長い旅路の果てに 輝く何かが 誰にでもあるさ

I say it's sad to get weak
(弱くなってゆくのは悲しいと言うと)

You say it's hard to get order
(あなたは年を取ってゆくのは辛いと言います)

And they say that life has no meaning
(みんな人生には何の意味も無いと言うけれど)

But I still believe it's worth living
(それでも生きることは価値あると私は信じています)

そしてこの曲は

『But I still believe it's worth living』

という歌詞を印象的にリフレインして締めくくる。

あの竹内まりやですら、こんなことを思っていたんだな…って思うとこの想いって誰もがこの歳になると感じている事なのかもしれないって思えてきたら何となく心が少し軽くなった気がした。

『But I still believe it's worth living』

きっと、そうなんだよな…

だって俺、”生きる”ってことに諦めずにここまで来たんだもん!

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