『起業メンタル大全』の感想
立花岳志先生の『起業メンタル大全』(自由国民社)を読んだ感想をまとめてみました。
【書籍の概要】
・ 対象読者は、「組織で働く生き方から独立・起業して自分らしく働く生き方にシフトしたい方」
・ 目 次
第1章 自分でビジネスを立ち上げる働き方-起業とは?
第2章 起業に必要なものとは?
第3章 これからの時代を生きる起業家のメンタル
第4章 起業は毎日の行動の積み重ね
第5章 独立起業に向けた情報発信
第6章 本当に読まれるコンテンツを書くコツ
第7章 持続可能な起業家の心得
第8章 起業すれば人生が変わる
・ 第1章から第7章の間に起業家に必要なメンタルとして88の項目があり、第8章には5名の起業家へのインタビュー記事が収められています。
【感 想】
特に印象に残った点は①「人脈はどう築けばいい?」、②「飲み会は出るべき? 飲み会のうまい回し方」、③「起業するということがそもそも目標を持つことと同議!?」の項目の内容です。
①「人脈はどう築けばいい?」の項目で、「私自身サラリーマンから独立する過程で、複数のメンターのセミナーに通い、受講生とどんどんつながっていきました」(123頁)や「同じセミナーを受ける受講生は、似たテーマに関心があったり、同じ悩みを抱えているケースが多いので、仲間になる可能性が高い」(122頁)と著者は述べています。
私はこれまでzoomでのセミナーに数回参加した経験があります。zoomでのセミナーの場合、セミナー講師と受講生の間で双方向の遣り取りがあったとしても、受講生間の遣り取りはありませんでした。よって、著者の言うセミナーは対面でのセミナーだと思います。
オンラインでのセミナーが手軽に参加できるので利用しがちですが、今後は対面でのセミナーに参加するとともに、その際、受講生と仲間になり、セミナー講師からの「学びを受講生同士でシェアする会を企画」する事や「受講生同士の飲み会で夢を語り合い、切磋琢磨」(123頁)する事に挑戦します。
②「飲み会は出るべき? 飲み会のうまい回し方」の項目において、「独立・起業をきめたあなたが行っていけない飲み会は、会社の同僚との惰性での飲み会です。」「未来を共有する可能性がない人と、付き合いで仕事の愚痴を言い合う時間は無駄以外の何物でもありません。」(222頁)、「自分が立っている位置が変わると、付き合う人も変わります。私は何度も付き合う人が変わっていく経験をしました。ときとして切ないことですが、仕方ありません。付き合う人が変わるということは、自分が進化している証拠なのですから。」(223頁)と著者は説明しています。仮に、副業、独立を意識、セミナー参加、独立といった過程を経る場合、それぞれの過程で付き合う人を変えていくべきであるというのです。
時間やお金に制限があるので、著者の考えに同意します。なお、私は転職したことがなく、付き合いが長い同僚が多く、また、公安系のため、その他の職場に比べて組織の一体感が重要視されていると思います。そのため、著者の考えを強く意識して実行していくことが必要です。
③「起業するということがそもそも目標を持つことと同義!?」の項目において、「私はよくビジネスを山登りに例えます。麓から見たときの景色は、あくまでも登る前に見えている姿に過ぎません。(中略)進んだ分見える景色が変わり、その景色に身を置いて初めて感じる世界観が新たに現れるのです。」(396頁)、「山を登り続けたからこそ見えてくる新しい景色に気づき、気づいた時点で目標を変更する。現実のビジネスとはそういうものだと私は感じています。」(397頁)と著者は述べています。
2年ほど前に私はセカンドキャリアを考え始めました。その際、定年退職した後は民間企業等に転職したいと考えていました。なお、起業は何となく思考の範囲外でした。転職を見据えて、最初に考えたのは資格取得でした。(数ある資格の中で、中小企業診断士を目指した理由は過去の記事をご覧ください。残念ながら6年度記述試験は不合格で7年度に再挑戦します。)6年10月下旬の記述試験の後、日沖健先生、石山恒貴先生、大杉潤先生、木村勝先生の著作等を拝読していく中で、起業やその準備としての副業を意識し始めました。日増しに、起業への思いは強くなっています。2年前には全くなかった思いです。
https://note.com/alert_rail7883/n/n0941741185b4
私は山を登り始めたばかりです。麓においてさえ、このような紆余曲折があったので、山を登る過程で目標を変更することは大いに予想できます。頑固おやじとならずに、柔軟に目標を変更することを心掛けます。
【さいごに】
冒頭で述べたとおり、『起業メンタル大全』という書名のとおり、起業家に必要なメンタルとして88もの項目が網羅されており、上記3つの項目以外にも、経験値、成功体験、健康管理、目標設定等に係る大変参考となる心構えが多数掲載されています。山を登る各過程において、読み直したいと考えています。
コメントを頂ければ幸いです。