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「自尊感情」「手続き的公正」「集団思考」の中から一つ選び、具体例を添えて解説しなさい。(聖徳通信 社会・集団・家族心理学Ⅰ 第1課題 第1設題 S評価)

この出題に対する講師の評価、参考文献等は文末に記載しています。また、記事投稿時点でのテスト出題傾向についても簡単にまとめています。

課題本文:1600字

 社会的な環境における人間の関係性や行動を研究する学問である社会心理学の見地から、自尊感情について解説する。


 社会心理学者のセオドア・ニューカムらによると、心理学的には、自尊感情とは、「自己に対して一般化された肯定的な態度」と定義されている。これは、自分に価値があると思うか否かといった、自己全体に対する感情的な評価のことだといえる。ただし、自己の側面に対する重要さは人により異なるため、個々の側面の自己評価を単純に加算しても自尊感情にはならない。ファッションが好きな人が服装を褒められると自尊感情が高まるが、外見を気にしない人の自尊感情はあまり影響しない、などが一例である。この自己のある側面に対する評価が自尊感情に影響を及ぼす程度を、自己価値の随伴性という。

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