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花相の読書紀行№.74『イン・ザ・ダスト』

警察と報道のダブルヒロインが活躍

【イン・ザ・ダスト】/長沢樹
<あらすじ>
警視庁分析捜査係の渡瀬敦子は男性の轢死事件を追っていた。男は生きたまま線路に横たえられて轢かれたという。
一方、東都放送報道局で働く土方玲衣は過去の地下鉄駅爆破テロ映像を入手するが、不自然な改竄の跡を発見。さらに番組編集中に見つけた動画が敦子の扱う列車殺人と奇妙な繋がりをみせ……塵のように積もるいくつもの事件から二人が辿り着いた恐るべき真相とは? 
迫真の報道×警察小説『ダークナンバー』続篇

 ★感想
警視庁分析官の“渡瀬”と報道局のデスク“土方”、女性コンビが活躍した「ダークナンバー」の続編。今回も楽しく読めました。
前回と同じく、時と場所が複数絡んだ事件てんこ盛りストーリーに、ついつい置いていかれそうになるので、一呼吸おいて、読み終わった部分をリフレイン。それでもほぼ1日で完読しました。

とにかくこの二人、男顔負けの行動力と思考力で、周りを巻き込んで突き進むのが、何とも心地よいです。
そして、普段は冷静沈着そうに見える“渡瀬”の無鉄砲さが、今回も健在で嬉しい。

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