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花相の読書紀行№.58『ときどき旅に出るカフェ』

疲れた心を癒すカフェ

【ときどき旅に出るカフェ】/近藤史恵
<あらすじ>
氷野照明に勤める奈良瑛子が近所で見つけたのは、カフェ・ルーズという小さな喫茶店。そこを一人で切り盛りしているのは、かつての同僚・葛井円だった。海外の珍しいメニューを提供するカフェ・ルーズ。旅を感じられる素敵な空間をすっかり気に入った瑛子は足しげく通うようになる。会社で起こる小さな事件、日々の生活の中でもやもやすること、そして店主の円の秘密――不思議なことに世界の食べ物たちが解決のカギとなっていく。読めば心も満たされる“おいしい"連作短編集。
目次
・苺のスープ
  ・ロシア風チーズケーキ
  ・月はどこに消えた?
  ・幾重にもなった心
  ・おかくずのスイーツ
  ・鴛鴦茶のように
  ・ホイップクリームの決意
  ・食いしん坊のコーヒー
  ・思い出のパクウラヴァ
  ・最終話

★感想
令和3年のドラマで話題の「シェフは名探偵」の原作ビストロ・パ・マルシリーズ作品『タルト・タタンの夢』『ヴァン・ショーをあなたに』『マカロンはマカロン』の著者さんが書かれた本です。
やっぱり良いわ〜。

10編の短編集は、カフェでゆっくり過ごしながら読む本にぴったりです。
今回のメイン主人公は、性格や行動が何となく自分に重なったので、すんなりと物語に入り込むことが出来ました。
様々な国のスイーツたちに彩られた各編は、日常の中のミステリに人の優しさが溢れ、謎解きを楽しみながら、心が癒される物語たちでした。

これを読むと、きっと貴方もカフェに行きたくなります。

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