花相の読書紀行№.98『その女アレックス』
カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ
【その女アレックス】/ピエール・ルメートル 翻訳/橘明美
<あらすじ>
「週刊文春2014年ミステリーベスト10」堂々1位! 「ミステリが読みたい! 」「IN POCKET文庫翻訳ミステリー」でも1位。
早くも3冠を達成した一気読み必至の大逆転サスペンス。貴方の予想はすべて裏切られる――。
おまえが死ぬのを見たい――男はそう言って女を監禁した。檻に幽閉され、衰弱した女は死を目前に脱出を図るが……。
ここまでは序章にすぎない。孤独な女の壮絶な秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、慟哭と驚愕へと突進する。
「この作品を読み終えた人々は、プロットについて語る際に他の作品以上に慎重になる。それはネタバレを恐れてというよりも、自分が何かこれまでとは違う読書体験をしたと感じ、その体験の機会を他の読者から奪ってはならないと思うからのようだ」(「訳者あとがき」より)。
未曾有の読書体験を、貴方もぜひ!
★感想
フランスの作家ピエール・ルメートルの犯罪小説は、女性誘拐事件から始まるストーリーとなっています。
この手のお話は、連続誘拐事件…に流れることが多いけど、この作品は、ちょっと唖然とするような展開をしていきます。
「うっ、そっちに行っちゃうんだぁ」
最初の思惑は、見事に外れてしまいました。
フランス作家は、初めて読んだけど意外と良いです!
もう少しこの作家さんの作品読んでみたいです。
この作品を読みにあたっては、必ず一作目「悲しみのイレーヌ」から読んで頂きたいです。
ちなみにこの作品は2015年に『その女諜報員 アレックス』と言う題で映画化されていますが、原作の方が遥かに面白いと思います。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?