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こんな私でもカップルにドキドキを提供できた話

私は歩くのが早い。

大人の歩くスピードの平均は時速4kくらいで、競歩選手が時速15kくらいらしいので、おそらく私は時速18kくらいのハイペースだ。

なので、通勤中、買い物中、散布中、多くの人を追い越す。

気分はフォレストガンプ。


以前、カップルを追い越そうとした時があった。

道が狭く、なかなか追い越せずにモタモタしてしまった。

せっかちな性格ゆえ、募るイライラ。

カップルは手をつないで仲睦まじそうにゆっくりと歩いている。

私は抜かせるスペースを見極めつつ様子を伺う。

ちょっと右にスペースが出来た、今だ!と思うとカップルもよろよろと右による。

そう来たら、左だ!!!

と逆を攻めるも、見越したようにカップルもよろよろと左側に寄ってくる。


しばらく膠着状態が続くも、念が通じたのか、ついに彼氏が振り返り、私の存在に気づいた。


狭い歩道の右側に立っていた彼氏は彼女とつないでいた手を放し、代わりに彼女の左肩を抱き寄せて脇にスペースを作った。

てとてとてと、と彼氏に引き寄せられる萌え袖の彼女。


・・・なんですか、この敗北感!!

相手は今晩いろいろと楽しみが待っている熱々カップル。

こっちはめっちゃ早足で誰が待っているでもない家に帰宅するフォレストガンプ女。

これだけでも十分なのに、

私が追い越すことを利用してより密着度を高めるとは!!

畜生!!完全なる敗北!!


カップルよ!

このドキドキ、誰が演出してやったか忘れてくれるな!




ほんと、人生はチョコレート箱ですね。



#全然うまくまとまらなかった




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