ウンベルト・サバ書店
<イタリア旅行記(2008年夏・ヴェネト&ドロミテ&トリエステ)no.71>
トリエステの坂道を下り、街の中心まで戻ってきました。
まず、訪れたのが、ある書店。
須賀敦子さんの本にも書かれていて、その文面を辿りながら歩いていると、
ありました!ありました!
「ウンベルト・サバ書店(Libresia Umberto Saba)」です。
大通りに、どん!とあり、外見は、そこまで古いイメージはなくて。
須賀さんも「少しイメージと違っていた」と、書かれていましたが、それも分かる気がします。
でも、一歩店内に入ると、一気に、雰囲気たっぷりの「古書店 」の空間へ、
引き込まれました。
天井まで、ぎっしりと積まれた本達は、一冊抜こうものなら、崩れてしまいそうな感じ。
木の床も、ギイギイッ…と音がする箇所もあり、重ねてきた年月を感じさせます。
きっと、私のように、須賀さんの本を片手に訪れる人も多いのでしょう。
書店のご主人が「日本人?」っと聞いてきて、須賀さんの本、サバ氏の本等も、見せてもらいました。
私が、料理の仕事をしていると分かると、トリエステの郷土料理本を見せて下さり、市場や、お薦めスポットを教えてくれて、
そして、この街で一番のお勧めレストランで、オーナーが友人だから…と、夕食の予約まで入れて下さいました。
ありがとうございます!
一時間程、お話をして、お勧め頂いた料理本も、購入。
この本を片手に、書店を後にしました。
そのまま、大通りを進み、右折した所で、可愛らしい子供が、じゃれている銅像を発見。
ウンベルト・サバ氏の銅像です。
こうやって、いつまでもトリエステの方々に愛されている詩人・サバ。
私も、須賀敦子さんが訳されたサバの詩を、読んでみたいなと思いました。
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