【レシピ】梅干しを作りましょう! ③ いよいよ最後の作業「土用干し」
梅干し作り、最後の作業「土用干し(どようぼし)」。
暦の雑節(ざっせつ)のひとつ「土用(どよう)」。
梅雨明け後、この「土用」期間中(毎夏・7月20日頃~8月第一週目頃)
強い陽射しの下、天日干しをして、梅干しを仕上げていきます。
梅を塩漬けしてから、2週間。
その後、赤じそを加えて、赤じそ漬けにしてから、さらに2週間。
梅を漬け始めてから、1か月以降に行う、最後の作業です。
土用干しの日数は、4日間。
日中だけではなく、夜通し干して、夜露にも当てるので、
終日、雨が降る心配のない、晴天(好天)の続く4日間を見極めることが
大切です。
今夏は、例年よりも早く梅雨明けしましたが、その後、不安定な天候が続きました。
こういう時は、焦らず、晴天が続く時まで、気長に待つしかありません。
結局、予定よりも2週間ほど遅れての「土用干し」でしたが、
先週、無事、干すことができました。
できたて、ほやほや、美味しく、頂きます。
それでは、最後の作業「土用干し」を、説明していきましょう。
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☆ これまでの、梅干し作りの作業は、こちらからご覧頂けます。
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梅干し ③(最後の作業) 土用干し
【難易度】★☆☆☆☆
【土用干し期間】 4日間
【工程】
☆1日目(朝から、作業スタート)
① 赤じそ漬けにした梅を取り出し、ザルに、並べる。
② ザルを、よく陽が当たる場所に置き、日光に当てる。
この時、漬けていた赤梅酢(赤じそも、一緒に)も、
容器ごと、日光に当て、殺菌をする。
③ 途中、お昼前に、一度、梅を裏返す。
④ 夕方4時頃になったら、一度、ザルを、取り込み、
一緒に日光に当てていた、まだ温かい赤梅酢に、梅を戻し、
一晩、梅酢に浸ける。
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☆2日目(朝から、作業スタート)
① 一晩、赤梅酢に戻した梅を、再び、ザルに並べて、
よく太陽が当たる場所に置き、日光に当てる。
この日も、途中、お昼前に、一度、梅を裏返す。
② そのまま、夜干しをして、夜露に当てる。
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☆3日目(終日)
夜露に当てた梅を、そのまま干して、2日目と同じ工程を行います。
・天日干し(お昼前に、一度、梅を裏返す)
・そのまま、夜干しへ(夜露に当てる)
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☆4日目(梅干し完成です)
梅のザルを取り込む。
梅干し、できあがりです。
煮沸消毒した容器に移し、保存する。
どうしても、皮が破れている梅干しは、数個は出てきます。
それらは、別で保存し、早めに食べると良いでしょう。(写真・下)
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いかがでしたか?
「梅干し作り」と聞くと、少しハードルが高いイメージですが、
一度、えいやっと、作ってみると、それほど難しくなく、そして、
意外と融通も利く作業です。
注意しないといけないのは、この「土用干し」。
夜露に当てるのは良いですが、雨に降られてしまうと、カビ発生の要因になってしまうことも。
この「土用干し」は、秋晴れの時に行っても良いと言われています。
その場合は、赤じそ漬けのまま、夏を越えるのですが、それでも大丈夫。
そう思ったら、とても気が楽になりますよね。
昔ながらの、きゅ~っと唾液が出てくるような梅干し。
一度、作ると、ハマりますよ。
計3回の投稿で、「梅干し作り」を、紹介してきました。
来年、挑戦してみよう!と、思っている方々に、ひとつの参考として、
読んで頂けると嬉しいです。
また、機会をみて、梅干しを使ったお料理も、ご紹介しますね。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
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