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1月30日 ITと芸術の共存こそが城崎の魅力
1月30日ですね。
土曜日曜と行ってきた城崎ですが、そこで学んだ事はまだまだたくさんあります。
今回、城崎を訪れるにあたって一冊の本を読みました。
「なぜ豊岡は世界に注目されるのか」
元豊岡市長である方が書いたこの本は、城崎温泉だけに頼らない豊岡の多彩な魅力が詰まっていました。
私が事前に知っていた豊岡の情報は、城崎温泉やこうのとりや豊岡鞄や玄武洞くらいでしたが、実は舞台芸術やジェンダーフリーの施策でも見るべき点が多々あるようです。
例えば今回のkintone Café HYOGOの会場であるKIAC(城崎国際アートセンター)は国内や海外の舞台芸術家が長期滞在し、舞台芸術の完成に集中できる機能を有しています。
私たちがcaféで使った部屋もstudio1となっていました。
館内をくまなく巡ったわけではありませんが、studio1だけでも台本の読み合わせなどにも使えそうな雰囲気に満ちていました。
また、温泉街も旧来の温泉街の雰囲気も残しつつも、新たな試みがあちこちに感じられました。たとえば、いくつもある外湯の混雑具合を外部からリアルタイムでグラフで確認できるウェブサイト。
しかもDXやITが街中にしゃりしゃり出るのではなく、あくまでも裏方で慎ましくしていることにも好感が持てました。
100年以上前の北但大震災で街が壊滅した際、城崎は洋風による復興を選ばず、和風での復興を選んだそうです。
その時の精神を生かし、ITも利用するけれど、街の雰囲気を乱さないようにする。そんな気概がこうした組み合わせの妙となって城崎温泉に魅力を与えていたように思います。
本を読み書きする文化が大切にされていたことも印象に残りました。
ITが本を読む文化を奪わない姿勢は、これからのITのあり方としてとても重要ではないかと思いました。
舞台もそうですが、芸術とはITの進化とは違うものであるべきです。言い換えると、人間が作り上げた制度や仕組みを乱すべき存在こそが芸術だと思うのです。
ITが慎ましく人間の情緒を支えようとする街において、芸術や本の存在を公園しようとする城崎のあり方こそが、他の温泉街と一線を画する魅力だと感じました。
私は今まで国内の温泉街は色々と訪れてきましたが、城崎は景観やまちづくりのあり方として強い印象を私に残してくれました。
それこそ、住もうと思えるほどに。
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![Yoshikazu Nagai(長井 祥和)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/2511383/profile_fd0b0bd04ef61ae58d6f6f9fde934db6.jpg?width=600&crop=1:1,smart)