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4月22日 ブリリアント・ジャークについて

4月22日ですね。

昨日ネットで見かけたのはブリリアント・ジャークと言う言葉です。

この言葉の意味は、一見すると有能で人当たりも良く優秀ですが、その前向きすぎる姿勢が周囲との軋轢を呼び、周囲も含めて巻き込んでしまう組織にとって悪影響を及ぼす人物のことを指しています。
こういう人物を雇ってしまうと組織が崩壊してしまうよ、という事例もいくつか紹介されているようです。


これを読みながら、かつての私もその一人だった可能性が高いと感じました。

実際、どなたかのコメントに、こうした人は独立して個人事業主になっていることが多いと書かれていました。あ、自分のことや、と思いました。


私は、自分をあまり高く設定していないつもりです。上京してすぐ、勤めたカスタマーセンターでは優秀な人をたくさん見かけました。個人として独立した後もたくさんの挫折を経験しました。開発センターでは優秀なエンジニアが周りに大勢いました。
なので、自分は優秀だとか全く思いません。むしろ、自分の力不足に常に悩まされていました。

その後、独立する前に最後にいた会社では、独り情シスを担っていました。当時の私は、上に書いた通り、人に対して悪意もなく、過度な期待も持っていないつもりでした。
でも、独り情シスとしての自分が求めるものと周りとのギャップはありました。それが態度に出ていたかもしれません。
もしそうなら、私は立派なブリリアント・ジャークだったのでしょう。


今、人を雇う身になって思うことがあります。

それは、ブリリアント・ジャークのような人がいた方が組織にとっていいのかどうかです。
逆に、ブリリアント・ジャークのような人がいなくても、組織は運営できるのだろうか、ということです。
さらに言い換えると、経営者がブリリアント・ジャークにならずに経営はできるのだろうか、ということです。


組織である以上、メンバーの人格やスキルは同じではありません。

また、全員が全く同じ考え、同じスキルの持ち主であれば、組織は成長しません。それに加え、他の会社と似たりよったりであれば、営業的にも苦戦します。
どこかで組織には成長が求められます。


では、どうやって成長するか。

同じレベルの全員が協力して上に進めれば望ましいのです。
ただ、それではきっかけが得られません。社員の中の誰かがブリリアント・ジャークとなって憎まれ役にならない限り、組織の成長が見込めないこともあるでしょう。
社員にそうした成長の旗振り役=憎まれ役を担わせる事が組織の倫理上問題があるなら、その役割は役員、経営者が担わなければならない、という結論になるはずです。

実際、経営者自身がブリリアント・ジャークになってしまっているケースは多い気がします。
私自身、メンバーからそう見なされかけていたフシも感じます。
先日もここに書いた「経営者目線を持て」という言葉もそう。あの言葉を強いられることで、メンバーにとってはブリリアント・ジャークの悪行ととられていた可能性もあります。


結局、経営者であれ、社員であれ、組織の中で皆を導こうとするには、相手を立て、自分が天狗にならぬよう、尊大にならぬようにしながら、少しずつ皆を導くしかないのかもしれません。
いや、導くという言葉も、まだ上から目線の言葉です。
皆で仲良く、波風がたたぬように少しずつでも良いから前に進みましょう。という結論になってしまいます。

つまり、徐々に良くなるやり方を作るしかない。

となると、経営者にとってはるのは、ただ忍耐と我慢なのでしょうか。つまり、拙速にメンバーを成長させようとするのは悪手なのでしょうか。
このスピード感を求められる時代の中で。


こう考えると、堂々巡りになってしまいます。

生活がみるみるうちに楽に豊かになるという高度経済成長は過去のものとなりました。
今の低成長期の中、人手不足の中、どうすればモチベーションを上げていけるのか。今の時代に起業して経営して組織を成長させる処方箋とは何か。

多分、答えはないのでしょう。

まずは、モチベーションを維持してもらいつつ、案件を絶やさず、褒めて褒めてやっていくしかないと思っています。もちろん報酬もそれなりに。
それも、標準化のためのガイドラインをきちんと作って、同じ品質を担保しながら遂行すべきだと思います。

まだまだ経営をあがきたいと思います。ブリリアント・ジャークにならぬよう、雇った人をブリリアント・ジャークにしないよう

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。