7月31日 IT環境への適応性とは
7月31日ですね。
昨日、倶知安で商談をしていました。
隣町にニセコを擁する倶知安は、世界的な知名度を持ち、世界各地から資本が投下されています。
私が打ち合わせで使ったSANSUI NISEKOというホテルは、スタッフの多くが台湾の方でした。
ここのCaféのPOSレジに刻印されていたのはORACLEのロゴ。わが国のお店でよく見かけるPOSレジのブランドではありません。
ここ、そもそも現金が使えませんでした。PayPayで支払いましたが、読み込ませるリーダーもわが国でよく見るタイプではなく、少々手間取りました。
こうした機械一つとっても、普段、慣れ親しんだIT環境が実は当たり前でないことに気づかされます。日本国内では当たり前でも、国際環境で見てみると少数派。言い方は悪いかもしれませんが、それをガラパゴスというのでしょう。
もちろんわが国のお店である以上、わが国のメーカーやブランドが主流であってよいはずです。
問題は、それが世界的にも標準かつ汎用であるという勘違いをすることです。実際、私も今回のレジをみて、自分の視野が日本国内に偏っていたことを思い知らされました。
わが国には治安の良さもあって、世界からの資本が流入しています。
海外の資本である限り、それぞれの国で使い慣れたIT機器やブランドが入ってくるのは当たり前です。
郷に入れば郷に従えという言葉がありますが、こと海外資本のツールやシステムに関しては、それは当てはまらないと考えた方がよさそうです。
むしろ、今後もわが国のものではないシステムに触れる機会が多くなるでしょうね。
その際、どうすれば海外製のシステムを使いこなせるのでしょうか。
どこが違うかを見極めるには、まず共通となる要素が何かを見極める必要があります。
共通点を見極めて初めて、システムとシステムの違いを理解できます。
IT機器、システム、ビジネスフロー。
結局、経験値とは個別の事例や機器に詳しいことではなく、多数の事例を経験することで共通するエッセンスを抽出し、理解する知見を指すのだと思います。
個別の事例や機器に詳しくても、他のケースに対応できなくては意味がありません。
エキスパートはジェネラリストより優位とは言えど、限度があります。
他の事例や機器に対応できないエキスパートでは意味がないのです。
一つの企業に染まり切るリスクもそう。終身雇用が保証されていればよいのですが、そうでなければたちまちそれはリスクになります。
むしろ、企業に属するのであれば、なおさらさまざまな分野に目を通しておかねば。
そういう私もまた、日本の常識にとらわれてしまっていた自分に気づきました。反省です。