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2月13日 経営者としての陥穽と責任
2月13日ですね。
昨日、映画を見ました。
「ヒトラーのための虐殺会議」
これ、衝撃でした。ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ民族抹殺)。その実施にあたり、国を挙げてより効率的に行うために招集されたヴァンゼー会議。
ヴァンゼー会議で残された議事録が戦火の中を生き残り、その議事録の内容に基づいたのがこの映画です。
レビューは別途アップしました。
https://www.akvabit.jp/ヒトラーのための虐殺会議/
衝撃を受けたのは、この映画の内容、つまり会議の議題です。
これ、我々が普段やっている会議とあまり変わりません。対お客様とだったり、弊社内だったり。
私たちがビジネス上でやっているような決め事。その枠組みは80年前も今もそう変化はありません。
議題を決め、それについて各自が意見を述べ、決めるべきところを決める。その結果を議事録に残す。
ですがヴァンゼー会議は、前提がそもそもユダヤ人抹殺になっています。それを全員が認識した上で会議が進められています。
私たちから見てみれば、そもそもその前提に異を唱えないこと自体がおかしいはず。なのに、それがなされない。
議論されるのは抹殺を遂行するための手段や予算配分であり、お互いの組織の権限をどのように侵さないかについて。
淡々と議事は進行していくさまが恐ろしい。
前提がおかしいと、ここまで恐ろしいことになってしまう。これは、弊社も気をつけなければ。
企業ぐるみでの犯罪もよく報道されます。
この時も、上層部からの方針が一方的に伝達され、実務者レベルでそれを考えていくのでしょう。
本冊にもヒトラーやヒムラーやゲーリングが登場しないように。
トップが道を誤ると、組織はここまで悪を遂行してしまう。
改めて経営者としての責任を感じました。
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![Yoshikazu Nagai(長井 祥和)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/2511383/profile_fd0b0bd04ef61ae58d6f6f9fde934db6.jpg?width=600&crop=1:1,smart)