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2月3日 リアル店舗vsネット通販
2月3日ですね。
ネット通販がほぼ当たり前に定着し、これからはどんどんとリアルの店舗が淘汰されていくだろうと思われる昨今です。
昨日、そのことを感じさせる出来事とともに、リアルの良さを感じさせる出来事がありました。
土曜日に外出先でACアダプターを落としてしまったらしく、そのままでは仕事ができないと言う危機に陥りました。当座はMacBookのACアダプターを使って凌ぎましたが、月曜日の時点でACアダプターがないととてもまずいことになります。
普通ならばこういう時、ネット通販から注文し、翌日以降着の便で受け取るのでしょう。が、それすら待てません。
私の場合、日曜日にも作業していますから。
そこですぐに調査し、その互換性のあるACアダプターを探し当て、その型番が在庫としてあるかをヨドバシカメラの町田のお店に問い合わせました。
対応するものがあると言うので、すぐに取りに行き、無事にACアダプターがすぐに入手できたのはよかったです。
一方、その帰りに、せっかく出たので、買いたい本を手に入れようと思いました。
音楽雑誌のBURRN!です。
BURRN!は今までにも本屋さんでよく見かけていたので、本屋に行けばすぐに手に入ると思い巡りましたがない。そもそも本屋自体がない。本屋を見つけても売り切れているとか。
そんなマイナーな雑誌でもないのに?思ったのですが、あとで調べてみると、発売前でした。なので、本屋さんのせいではありません。
ただ、久しぶりに本屋に行ったことで、だいぶ店舗面積が縮小され、本屋さんのニーズが縮小していることを体感しました。
もしパッと思いついたとき、目の前で買えるのはありがたいです。
その一方で、リアル店舗はたまたまやってきた客にアピールするためには在庫確保しておかなければなりません。
返本制度がいまだに有効とは言え、そもそも店舗面積を大きく取るわけにはいきません。だから、たまたま来たお客のために売れるかどうかわからない本を確保する事は現実的に難しいといえます。
私の場合、どうしても電子書籍で雑誌を読む習慣がありません。
電子書籍はどうしてもデバイスの解像度や視野に依存するので、読みづらく、紙媒体の方が圧倒的に好みです。今の雑誌や書籍は紙で読むためにレイアウトが進化しており、電子書籍用になっていませんから。
そもそも私の場合、雑誌を読む時間すら取れません。なので、その場でぱっと手に取れる本屋はありがたい存在です。
私はどうしても電子書籍に馴染めず、この点だけは旧世代の習慣を死ぬまで引きずることになりそうです。
ただ、私の嗜好に関わらず、紙の本は、もう電子書籍には絶対かなわないでしょう。
流通の手間、場所を占めるコスト、速達性。どれをとっても紙は電子媒体にかないません。勝てるとすれば、上に書いた趣味嗜好の他に、ディスプレイの特性から目に負担が生じ、脳の情報吸収効率に劣ることや、他のアプリによる中断のリスクがないことだけが紙媒体が勝てる点です。
こういう時、我々はどうすればいいのでしょう。
つい先日も自由が丘にある100年以上続いた不二屋書店さんが、万策尽きたと閉店を発表したばかりです。
もうこの苦境から逃れるには、リアルの場を利用した取り組みしかないでしょうね。カフェ併設の本屋も最近よく聞きますが、それも一部の好事家向けに留まるでしょう。
それよりも、本屋はコミュニティーや文化サロン的な方向に進むしかないと考えます。リアルの場に人を集め、その媒体に本を使う方向です。
ですが、皆さんもご存知の通り、もともと読書とは個人的な営みです。集団で読書をする習慣も読書会や様々なイベントで試みられていますが、それも参加者が本好きの人に限られています。
そもそも情報を得たいニーズは、圧倒的に電子媒体が有利ですから。
その一方物品に関するニーズはまだリアル店舗が配送の手間や時間において有利です。
今回、私がACアダプターを手に入れたように、配送の面倒さを負担しても即欲しい方には、リアル店舗が重宝されます。
そう考えると、一方的に受け取れる静的なコンテンツでは本屋は叶いませんが、リアルの場で受け取れる価値を追求するしかないと思います。
だからこそ、コミュニティーや文化サロンのような本だけでは取れない。リアルの交流やを求めるような形に進化するしかないと思います。
もっとも、こうしたじっくりと検討し考えるような時間は、もうビジネスマンにはないでしょう。ですから、学生や向学者向けに対するニーズしかなく、どちらにしても紙の本の需要は縮小するでしょうね。
100年後、紙媒体はかろうじて残されているでしょう。ただ、流通量は今の1000分の1位になってるんじゃないでしょうか。
また、リアル店舗も、通販と倉庫の得化やドローンなどによる配送が進化し、数時間で即配達が可能になってると思います。
これからの小売業・流通業の方は激動の時代が待っているでしょうね。
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