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【剣闘映画感想】謎の発光人間の謎を追え【トラペジウム】

はじめてアクズメさんの記事を見たとき思ったの。ネタがバレるんだって。

皆さんは「おお、なんか大いなる存在が私に啓示を与えている」と感じた瞬間があるでしょうか?

アニメーション映画《トラペジウム》。日本公開してすぐ相互フォローの間で話題になり感想ポストの受動喫煙が多々あった。なんか元アイドルが書いた小説をもとにした映画らしい。私はとにかく人気コンテンツが嫌いで商業作家をなんとなく憎むひねくれ者なので、例えみなみの国に来てもたぶん観ないだろうなと思った。そして時が過ぎて11月、トラペジウムのことが記憶から薄れた11月頃、気になる映画の上映スケジュールを確認すべくよく利用するシネマのアプリをふと開くと、こんな画面が映った。

な、並びやがった……剣闘映画の横に、アイドル映画が!アイドルと剣闘士が同じ画面に映ることは私にとって何を意味するか、4年前からこのアカウントを見てきた読者なら知っているはずだ。まるで顔面にバックラーのバッシュを食らった気分だった。闘いの神マルスはクラディーターII の前にトラペジウムを観て完全闘争せよと語りかけている。

なので観てきた。予想以上に面白かった。さすが本職さんが書いたストーリーだけあって女児向けアーケード筐体の前でボタンを押したりカードをスライディングさせたりしてアイドル気分に浸る異常者とは物が違う。

東ゆうは野心をもって堂々と他校を侵入。どこかの殺人ピエロみたく女子生徒を物色して採点する。意に沿わないことがあればすぐ舌打ちしたり、癇癪起きて物を蹴ったり、人を籠絡しようと心にもないこと平気を言ったりするなど、正直性格が悪い。学校で陰口を叩かれそう(叩かれた)。一方私は東ゆうのこと尊敬してやまない。

高校一年にして強すぎるハングリー精神。それに伴う闘争心、行動力、交渉力ともども高く、アイドルになるという目標に向かう態度はストイックかつ真摯であった。

そんなアイドルまっしぐらでプライベートを捨てても構わないゆうとあくまで課外活動の延長線としてゆうに付き合3人、その姿勢の差から生まれる仲たがを描くが、ここら辺の調整とても良かった。東ゆうの本性を露わにしてヘイトを稼ぎつつも、安易なアイドル露悪展開にならずちょうどいい所にふみ留まって重苦しく感じさせない(私は冷え切った石の心の持ち主のもあるかもしれないが)。

劇中の大人も子供たちの意思を尊重して無理強いすることなく保護とサポートの役を徹していて安心感がある。最後に「あの頃は本当に大変でお前のこと本当にむかついたけどよ、いま思い返してみれば前らと一緒にやれて良かったと思うぜ!これからもダチでいこうな!ガハハ!」と爽やかに締めて、私も爽やかな気持ちでシアターを出れた。

いい作品を作ったアニプレックス、そしていい作品にめぐり合わせたマルス神に感謝。グラディエーターII も必ず観よう。

最後にアニプレックスに安易にトラペジウムの一番くじやポップアップストア、コラボカフェなどをやらないで願いたい。劇中の展開に踏まえて、それがつまり東ゆう以外の3人を追い詰めるとも解釈できるからだ。空中分解した東西南北の名はその苦渋な思い出と共に歴史に眠ってほしい。まあどうしてもやるってんなら「ぐへへへ……くるみちゃん、苦しんでるの分かってるけどまたまた仕事してもらうぜぇ」と気持ちを切り替えて楽しむのもありか。

発光人間構文

最近ちょっとしたマイブームになっている発光人間構文。要はキャッチコピーの『初めてアイドルを見たとき思ったの。人間って光るんだって』を改変して遊ぶことだ。例えば、

記念すべき発光人間構文第1号だ。あのキャッチコピー初めて見たときすぐ頭に浮かんだ。過酷なキャピタル・ウェイストランドを歩く東ゆうを想像するとちょっと面白い。

ガンダムファイターはコロニー国家を代表するヒーロー的存在だし条件次第で光る。東ゆうはガンダム・ザ・ガンダムを目指してシャフル同盟を結成する。

無生物の使用例。中華一番旧アニメはスポットライトでも仕込んだぐらい料理が光っていて面白いですね。東由宇(公式翻訳)には広東省特急厨師を目指してもらう。

皆も発光人間構文を考えてコメントや引用ポストで発表しよう!

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