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【雑日記】アンソロジーを作ること & 私の作品について

雑記みたいな日記。雑日記。
好きに書くので好きに読んでください。


5月19日(日)の文学フリマ東京38において、アンソロジーを出品します。詳細は以下の記事をぜひご覧ください。作品の一部引用紹介、著者プロフィール・メッセージなど、盛りだくさんの内容となっております。



ということで今回の雑日記では、編集長としてアンソロジーを作っていてどうか(?)ということを簡単に気楽に書いてみようと思います。


寄稿のお願いをすること

複数人で同人誌を作るときには、全員で一緒にやろうと声を上げるパターンAと、一人あるいは複数人の部分的なメンバーが立案して他の人に寄稿のお願いをするパターンBがあると思います。

私が昨年作った「TROIGIE」は、パターンAに近い形でしたが、今年から作っている「汀心」はパターンBにあたります。私が一人で立案して、私が一人で気になる方に寄稿のお願いをしました。


寄稿のお願いというものは本当に不思議な体験です! 間違いなくお願いではありますが、どこかスカウトのような感覚もあります。どちらにしても、そわそわします。

声をかける直前には、本当にこのメッセージで大丈夫だろうか、失礼に当たらないだろうか、受け入れてもらえるだろうか、といろんなことを考えたりするものです。

今回は私から五名の方に声をかけさせていただき、皆さん快く承諾してもらえたので、本当に幸せな結果となりました。


本のテーマや全体のバランス、様々なことを考えた上で、どなたに依頼するかを考えました。そして、ほとんど理想通りの本が出来上がっています。あとは読んでもらうだけ!


寄稿のお願いをされること

逆に、寄稿のお願いをされることもまた、とっても不思議な体験ですよね。自分の知らないところで突然に賞をいただいたような、そんな感覚に陥ることもあると思います。今回声をかけさせていただいた方々の中にも、強く喜んでくれた方がいました。

私自身も二度声をかけてもらったことがあって、そのときは脳汁がえぐかったです。あれはかなり旨みの強い脳汁でした。
残念ながらどちらも中止になってしまい、その時のしょげ具合は尋常ではありませんでしたが、私が誰かに寄稿のお願いをするときは絶対に裏切らず最後までやり切ろうと思えた良い経験でもあります。


原稿を募集すること

今回はこれだけにとどまらず、書評・映画評の募集に手を挙げてくださった三名の方々の作品も収録しています。とても熱意のこもった評論で、それぞれ個性もあって、めっちゃおもろいです。

小説を書く方々との繋がりは少しずつ広がってきましたが、それ以外の作品を創る方々とはまだまだこれから。ということもあって、自分から声をかけるだけでなく、募集もさせていただきました。新たな出会いがあったので、本当にやってよかったと思うし、次回以降も募集することがあるかもしれないので、興味のある方はぜひ。

「汀心」は開けたアンソロジーにしていきたいですね。


多くの人に読んでもらいたい

前回の「TROIGIE」のパターンは、三人の書き手がほぼ並列のような関係だったこともあり、自分が多くの人に読んでもらわなければならない(≒たくさん売らなければならない)という責任感はほとんどありませんでした。座って待って、興味を持ってくださった方に買ってもらえたらそれでいいという感じ。


でも今回は、編集長として、メンバーたちの素敵な作品を少しでも多くの人に読んでもらいたい。読んでもらわなければならない。

もちろん私も書き手として参加している、どころか自分が一番書いているのですが(一番長い小説 + エッセイ + 映画評)、それ以上に自分は編集長であって、本を作り、売る者です。売るという表現が変にお金と絡んで気持ち悪ければ、本を作り、届ける者です。読んでもらうための、最後の架け橋を作る者です。

そういう立場になって、より一層「本は読まれなければならない」と思うようになりました。もちろん作るだけでも、作り手にとっては価値のある経験になると思うけど、せっかくなら読んでほしい。少しでも多くの人に、読んでほしい。

私は今回寄稿していただいた作品たちを既に何度も読んでいますが、本当に力強く、個性の光る素敵な作品たちです。何度読んでも面白いです。早く皆さんに共有したくてたまらないです。ぜひ、手に取ってみてくださいね。


私の作品について

上にも書いたように、私は今回のアンソロジーに小説とエッセイと書評を掲載しています。試し読みは上に貼り付けているアンソロジー紹介記事からどうぞ。

小説「サラムン」は某賞で選考通過した作品を改稿したものです。謎の言語を呟くもの、壁越しにその声を聴いて謎の言語を学ぼうとするもの、そのものに定期的に食事を差し入れてくる銀色の塊、などが登場します。
決して読みやすい作品ではないと思いますが、この作品でしか与えられない影響があると信じて書いています。お楽しみに。

エッセイ「恐怖を一切感じない」は100%ノンフィクション。精神科で恐怖を一切感じないと言われた私。なぜかホラー映画を見まくる私。
読んで泣いてくれた友だちもいますが、笑ってくれてもいいし、怖がってくれてもいいですよ。

映画評「いつ訪れてもいいように」では私の大好きな映画『ファニーゲーム』について書きました。私が一歳の頃にこの映画が公開されたとは、いまだに信じられない。
2024/04/13現在、『ファニーゲーム』はU-NEXTなどで公開されています。観てから読むも良し、読んでから観るも良し、です。


また「汀心 vol.1 恐怖について」とは別に、私個人の詩集「そんな繰り返し」も販売します。こちらは約10ページ。自分で印刷して、紙を切って、ホッチキスで止めました。

涙が止まらなくなったり、
全てを諦めて投げ出したり、
女神だけを求めてみたり。

それでも世界の一部として存在し続ける。
そんな日々の繰り返し。

四つの詩を収録。

興味のある方は「汀心」と一緒に買ってやってください。「汀心」は書店でも販売させていただく予定ですが、「そんな繰り返し」は文学フリマ限定販売の予定です。


今後の予定

5/19(日)に文学フリマ東京38のブースE-47で「汀心 vol.1 恐怖について」「そんな繰り返し」を出品します。ぜひ足をお運びください。

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