映画日記『Dr.コトー診療所』
週一で映画館に足を運ぶ新習慣の第18弾。今回は、12月16日公開の『Dr.コトー診療所』。山田貴敏さんの同名漫画を原作に、連ドラ化されたドラマの16年ぶりの続編となる劇場版。
主演の吉岡秀隆さんをはじめ主要キャストが再集結。スタッフも中江功監督や、脚本の吉田紀子さんらが続投。興行収入ランキングでは、第2周目にして5位。
日本の西の端の志木那島。19年前に東京からやってきたコトー(吉岡さん)は、島に“たったひとりの医師”として、島民すべての命を背負ってきた。そんな志木那島も過疎高齢化がすすみ、少しずつ変化。コトーの穏やかな日常にもある変化が忍び寄っていた(シネマトゥデイより抜粋)。
以下、ネタバレあります。
テレビドラマの映画化は、『踊る大捜査線』などフジテレビの得意とするところ。その際の基本は、①ドラマの視聴者(固定客)の期待を裏切らないようにキャラや作品の世界観を踏襲する②お金を払ってもらう劇場版らしいスケール感を出す③映画らしい目新しさを投入、といったところでしょうか。
主要キャストは16年の時を経て、みな老けてはいるものの、キャラと関係性、醸し出す雰囲気はあの頃のまま。またしゃべり方も、例えば、漁師の剛利(時任三郎さん)が、息子・剛洋(富岡涼さん)に語りかける「たけひろ」といういい方が昔のまま、といった具合。
撮影技術も進歩し、ロケ地の与那国島の空撮など、撮影上のスケール感はもちろん、ストーリー的にも劇場版『コード・ブルー』同様に、大きな災害が発生し、診療所は戦場に。
目新しさと言えば、劇場版での新キャストとなった新米医師役の髙橋海人さんと、看護師役の生田絵梨花さんがしっかりとその役どころを演じていて、この二人も見どころと言っていいでしょう。
俳優を引退していた富岡さんが本作のために復帰。映画の大きな要素となる父と息子の物語の為には不可欠でした。しっかりと大人の芝居をしていてブランクを感じさせず。医学部に進んでいたはずの剛洋が実は…自分も似た経験があるだけに、染み入るエピソードでした。
島のために献身的に尽くしてきたコトー先生。知らぬ間にその体には病魔が忍び寄っていて…野戦病院と化した診療所で、必死に全員を救おうと奮闘。コトー先生は全員を救うことができるのか。そして、コトー先生の命は…。
数か月後、無事出産を終えたコトーの妻で看護師の彩佳(柴咲コウさん)と島のみんなが、赤子の様子をにこやかに見ている。しかし、そこにはコトー先生の姿はなく。果たしてコトー先生はどうなったのか…。劇場でお確かめください。神木隆之介さんや堺雅人さんも出ていて、お得感もありました。
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