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俳優ノート『窪田正孝さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、残り一週となった朝ドラ『エール』に主演した窪田正孝さん。

窪田さんとNHKとの縁は、『浪花の華〜緒方洪庵事件帳〜』(2009年)の主演に抜擢されてから。以降、朝ドラ『ゲゲゲの女房』(2010年)、大河ドラマ『平清盛』(2012年)を経て、朝ドラ『花子とアン』(2014年)でブレイク。

そんな窪田さんのNHK主演ドラマの一つが『4号警備』(2017年)。民間警備のボディーガード・朝比奈(窪田さん)の活躍を描いた作品で、窪田さんのアクションがキレキレ。また、バディー役の北村一輝さんとの凸凹コンビが笑いを誘います。

一話完結ながら、全体としては、ストーカー・小林(賀来賢人さん)に恋人を殺されトラウマを抱えた朝比奈が、別件のストーカー被害者である由宇(阿部純子さん)と関わる中で成長。最後は出所した小林と対決します。脚本は『99.9 -刑事専門弁護士-』で知られる宇田学さん。傑作。

民放ですと、『デスノート』(2015年)や『THE LAST COP/ラストコップ(2016年)など、日本テレビのイメージが若干強いですが、ここはフジテレビ系列のカンテレ制作『僕たちがやりました』(2017年)。

トビオ(窪田さん)ら高校生4人が仲間をやられた仕返しに、ヤンキー高校に爆弾を仕掛けるも、思った以上の破壊力で死傷者が出てしまい…といったストーリーの青春逃亡劇。リアル妻である水川あさみさんとも共演、結婚のきっかけともなりました。名作。

最後はやはり『アンナチュラル』(2018年)。『図書館戦争』(2013年)や『逃げ恥』(2016年)など、原作付き脚本で定評のあった野木亜紀子さんが、満を持して書いたオリジナル作品。

不自然死究明研究所(UDI)という架空の組織を舞台に、法医解剖医の三澄ミコト(石原さとみさん)ら個性的なメンバーが、さまざまな「死」の裏側にある謎や事件を解明していく、一話完結型の法医学ミステリー。

と同時に、ミコトの同僚で、恋人を殺された犯人を追う中堂系(井浦新さん)の動向も描かれ、終盤の鮮やかな法廷劇へと繋がっていきます。何度見ても震える傑作。医大生でミコトらの補助アルバイト役だった窪田さん。法医学者となってUDIで活躍する続編ください。


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