ドラマ日記『ブルーモーメント』(初回)
甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、知恵と知識を駆使して現場の最前線で、命がけで救助に立ち向かう主人公・晴原柑九朗(山下智久さん)らSDM本部(特別災害対策本部)メンバーが奮闘する物語『ブルーモーメント』の初回。
晴原柑九朗は“ハルカン”の愛称で報道番組のお天気コーナーに出演する、気象庁気象研究所の研究官。彼の研究室に雲田彩(出口夏希さん)が派遣としてやってきた。晴原は、初対面の雲田に辛辣な態度を取り、クビにしようとする。だが、雲田も海外仕込みの負けん気を発揮して…。
邪道ながら、視聴率の話から入ります。初回世帯視聴率は8.6%。本作の放送枠はだいたい初回5~6%台で、本作は本枠復活後の歴代1位。民放ドラマとしては『アンチヒーロー』『特捜9』に次ぐ3位かな(下書き時点で、キムタクドラマ含まず)。
またテレビ局が近年重視する初回個人視聴率は4.8%。前クール最大の話題作『不適切にもほどがある!』の平均が4.3%ですから、好発進と言っていいでしょう。
一言で言えば、気象災害版『コード・ブルー』。ヘリのシーンが多用されていることもありますが、災害時に限られた時間の中で、晴原が的確に指示を出し、チームで救助していく。
緊迫するシーン、スピード感。背後でうごめく権力闘争。婚約者・園部灯(本田翼さん)の死を巡る、灯の従兄弟でSDM消防班の隊員でもある園部優吾(水上恒司さん)との確執。そしてアシスタント・雲田彩の過去と成長。いろんな要素が盛り込まれています。
初回、救出成功で終わるかと思いきや、取り残された要救助者・前田琢巳(久田悠貴さん)を助けに行った消防班責任者・佐竹尚人(音尾琢真さん)が二重遭難して終了。次回に持ち越しとなりました。初回の名言は災害大国・日本に住む誰もが心に刻むべき言葉。
「奇跡は祈るもんじゃない。奇跡は準備するもんだ」
田中圭さんがサプライズ出演。SDM現場指揮車の運転担当・丸山ひかる役の仁村紗和さんと水上さんは、『真夏のシンデレラ』でカップル役だったなと。あとは『いちばんすきな花』でも話題になりましたが、出口さんはやはり今田美桜さんにどこか似ている感。
キャスティング的にもう少し何とかならなかったかなという俳優さんもいますが、何より、この作品は「月9」枠でやった方が良かったんじゃないかな。『コード・ブルー』は「木曜劇場」から始まって、「月9」に枠移動した経緯もあり。気が早いですが、続編があるなら是非。
余談:『日曜日の初耳学』のゲストは、地元久留米市出身の吉田羊さん。ほぼ知っている情報でしたが、今田美桜さんや松岡茉優さんのコメントもあり楽しかったです。