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ドラマに見る「合コン」の変遷

婚活男女200人を対象にしたある調査によると、「2021年、最も多かった出会いの場所・場面」の1位は「マッチングアプリ」、2位は「ノンアル合コン」、3位は「Twitter婚活」だったそうです。お酒を飲みながらの合コンが全盛だったバブル時代からすると隔世の感。

合コンは合同コンパニーの略称で、男女のグループが一緒にお酒を飲んで交流を深めることで、1970年代頃より徐々に大学等で広まり、バブル期に大きな盛り上がりを見せました。合コン以前には「合ハイ(合同ハイキング)」が行われていたようです。なおコンパの場合、ただの飲み会を指す場合も。

さて、ではドラマに合コンが登場するのはいつ頃なのか。古い記憶ですと『ふぞろいの林檎たち』(1983年)。大学生の岩田(時任三郎さん)たちが、一緒にお酒を飲むことになった水野(手塚理美さん)らは、実は女子大生ではなく、看護学生だったという設定。

『男女7人夏物語』(1986年)になると、もっとバブル感が濃厚で、「合コン」という言葉もはっきり使われていたように思います。男女のグループが、相手方を見ながらコソコソと探り合う感じが、時代の雰囲気をよく表しています。

合コンドラマの絶頂期はやはり『やまとなでしこ』(2000年)。玉の輿に乗るために、客室乗務員のヒロイン(松嶋菜々子さん)が合コンに明け暮れる物語。スチュワーデスからアテンダントへ呼称が主流になってきた頃かな。

その後の合コンが登場する作品を「ドラマデータベース」で検索すると、『anego』(2005年)、『ブラザー☆ビート』(2005年)、『鈴木先生』(2011年)、『奥様は、取扱注意』(2017年)など、有名な作品も結構ありますね。

近年だと、『ランチ合コン探偵』(2020年)が記憶に残るところ。ランチということは基本ノンアル(昼酒も楽しいものですが…)。ドラマで描かれる合コンも着実に時代を映す鏡となっているようです。


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