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ドラマ日記『笑うマトリョーシカ』(初回)

抜群の人気を誇る若き政治家・清家一郎(櫻井翔さん)と有能な秘書・鈴木俊哉(玉山鉄二さん)。得体の知れない不気味さに気付いた新聞記者・道上香苗(水川あさみさん)が、彼らを取り巻く黒い闇に迫るヒューマン政治サスペンス『笑うマトリョーシカ』の初回。

2022年、4月。新たに発足された内閣には、厚生労働大臣として初入閣を果たした若手議員・清家一郎の姿があった。同じ頃、東都新聞文芸部の記者・道上香苗は、このほど清家が刊行した自叙伝の紹介記事の取材で、愛媛県・松山にある彼の母校を訪れていた。

冒頭1分。元新聞記者で道上の父・兼髙(渡辺いっけいさん)が即死する衝撃シーン。よくある手ではあるものの、やはりインパクトがありました。ただ、この人物は早見和真さんの原作小説にはないオリジナルキャラのようで、ドラマ向けに用意されたというわけです。

前クール『Destiny』のように、様々な情報を小出しに出してくるかと思いきや、初回から「BG(ビージー)株事件」、鈴木の正体と兼髙の死にまつわる疑惑、清家操られ説と、ヒトラーとエリック・ヤン・ハヌッセンなど、カード全出しの感ですが、ここから二転三転のマトリョーシカなのでしょう。

櫻井さんのイメージは人それぞれでしょうが、個人的にはある種の“いかがわしさ”を感じていることもあり、そういう意味ではまさに今回はハマり役。玉山さんや水川さんに比べ、演技が微妙なところも、むしろ今回はプラスに働いているという奇跡。キャスティング考えた人、天才。

視聴継続。

余談:一点だけ気になるところ。『海のはじまり』の脚本家・生方美久さんが、あるインタビューで「スタッフクレジットまで気にかけて」と語っていました。皆さん、見ていますか?

『笑うマトリョーシカ』はTBSで放送されていますが、プロデューサーと演出は、全員共同テレビからです。これまでの金曜ドラマは、TBSとTBSスパークルの製作がほとんどだっただけに、異例とも言えます。さて、何が起こっているのでしょう?ドラマと共に、注目したいと思います。

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