映画日記『キングダム2 遥かなる大地へ』
週一で映画館に足を運ぶ新習慣の第5弾。先週はちょっと時間が取れずに行けなかったのですが、今回は2019年に大ヒットした『キングダム』の続編を観てきました。田舎の映画館なので、ヒット作でもたいてい両隣前後は空いていることが多いんですが、今回は両方埋まっていました。
原作は2006年から「週刊ヤングジャンプ」で連載中の原泰久さんのマンガで、累計9000万部突破の大ヒット作品(既刊65巻)。手塚治虫文化賞マンガ大賞も受賞しています。
中国史上初めて天下統一を果たした始皇帝と、それを支えた武将・李信が主人公の物語で、映画では信役の山﨑賢人さんが主人公。嬴政(後の始皇帝)と信の親友・漂の一人二役で吉沢亮さん。
続編は、原作の5巻から7巻の部分(蛇甘平原編)を実写化ということで、既刊65巻からすると序盤も序盤。2023年にパート3が公開されるようですが、どこまで続くんだろうという壮大なお話。
前回、反乱軍鎮圧で大活躍した信が、他国(魏)との初陣となるエピソード。家などの褒美をもらっている上に、嬴政と対等に話せる関係を築いていながら、なぜか歩兵の一員としてスタート。弱そうな伍長らと5人組で行動するのですが、その中に謎の人物・羌瘣(清野菜名さん)がいて。
アクション女優というと、大昔なら志穂美悦子さん(長渕剛さんの妻)、ちょっと前なら水野美紀さん、近年ですと『ワカコ酒』の武田梨奈さんや『鎌倉殿の13人』の山本千尋さんなど結構います。その一人が生田斗真さんの妻でもある清野さんで、本作でもキレキレのアクションを見せていました。
前回、キャラクター的に人気を集めた楊端和役の長澤まさみさんは、一瞬過去のシーンが出たのみでしたが、王騎役の大沢たかおさんは見せ場がありました。信の成長を促す立ち位置に。
主人公の戦い方の無茶さ加減は、たぶん4~5回ぐらい死んでるはずですが、そこはフィクションとして大目に見るのが正解。日本映画にしてはたっぷりお金をかけて、中国ロケも敢行。戦場シーンはなかなか見応えがありました(最近の大河ドラマの合戦シーンがショボイのでなおさら)。
河了貂役の橋本環奈さんは、今回は出番少な目。軍師を目指すようですから、今後のシリーズで活躍するのでしょう。パート3公開直前に、日本テレビで放送されるとは思いますが、映画館でこそ見るべき作品。ベストアクトは、清野さん&縛虎申役の渋川清彦さんでした。