俳優ノート『工藤阿須加さん』
気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『春の呪い』に出演する工藤阿須加さん。
“優勝請負人”と言われた元プロ野球の大投手・工藤公康さんの長男として知られる工藤阿須加さん。2012年に俳優デビュー。日曜劇場『ルーズヴェルト・ゲーム』(2014年)で投手役を演じ、一躍注目されます。
現時点の代表作といえば、続編も作られた『家売るオンナ』(2016年)でしょうか。やり手の不動産営業の三軒家(北川景子さん)に振り回される、若手社員の庭野役がはまり役でした。ちなみに、北川さんとは実は『悪夢ちゃん』(2012年)でも共演。
天才的不動産屋、三軒家万智。口癖は『私に売れない家はない』。彼女の手にかかればどんな客でも必ず家を買うと言われている。客の人生最大の買い物をある時はダイナミックに、ある時は感動的に演出して売りまくる!
共演と言えば、朝ドラ『あさが来た』(2016年)で結婚相手を演じた小芝風花さんとは、『モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜』(2021年)で兄妹役として再共演。近年“闇”や“狂気”を秘めた役も多くなってきた工藤さん、だいぶ板についてきました。不思議なテイストでしたが、なかなかの名作。
萌子美(小芝さん)は、モノの気持ちがわかってしまうという繊細な“感覚”の持ち主。自分自身を狭い世界に閉じ込めていた彼女が、広い世界に踏み出すことを決意。さまざまな経験を重ねながら、成長していく。さらに、「一見平穏だけれど、実はバラバラだった家族」も再生していく。
ドラマ『就活家族〜きっと、うまくいく〜』や映画『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017年)など、就職絡みで苦労する若者も似合う工藤さん。『みかづき』(2019年)でも就職活動に失敗してましたね。全5話だったのがもったいなかった傑作でした。
天才的教師の大島吾郎(高橋一生さん)。教育の可能性を塾に見出した赤坂千明(永作博美さん)。ふたりが公私ともにタッグを組んだことで、塾業界に新たな歴史が生み出されていく。日本人は戦後、何を得て、そして何を失ってきたのか。「塾」という世代を超えたキーワードで描く家族の物語。
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