ドラマ日記『鎌倉殿の13人』(第0話)
小栗旬さんが主演を務める2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の第一弾共演者が発表になりました。ずいぶん先の話ではありますが、大河であまり取り上げられてこなかった鎌倉時代、登場人物も馴染みが薄いということで、早めの番宣ということなのでしょう。
脚本は大河ドラマ3度目の登板となる三谷幸喜さん。『新選組!』(2004年)も『真田丸』(2016年)も“敗者”が主人公で、三谷さん自体「歴史上の敗者が好き」と語っていましたが、今回小栗さんが演じる北条義時は歴史上では“勝者”。
「ただ本当に勝ち組だったのか?と考えると、犠牲にしたものも多い。僕の考える義時は孤独な男で、もしかしたら絶望の中で死んでいったのかもしれない。そう思うと、共感を持って義時を描けると思います」とも述べていますので、期待したいところです。
義時の姉の北条政子役には小池栄子さん。言われてみれば小栗さんの姉貴感がありますね。映画やドラマではないようですが、舞台『髑髏城の七人』(2011年)で共演しているようです。大河ドラマ『草燃える』(1979年)で岩下志麻さんが演じた政子を超える演技に期待。
源氏の宿敵である平清盛を演じるのは松平健さん。『草燃える』の時には小栗さん演じる義時を演じていて、『真田太平記』(1985年)で真田幸村を演じた草刈正雄さんを、『真田丸』ではその父・昌幸に起用した三谷さんらしいキャスティング。このパターンはまだあるかも。
義時の兄で、平家打倒を訴える熱き夢想家という設定の宗時役には、『半沢直樹』の記憶も新しい片岡愛之助さん。『真田丸』では大谷吉継役を演じた片岡さん。過去の三谷作品組からのキャスティングも多そうです。
最後は頼朝亡き後の集団指導体制「十三人の合議制」の御家人の一人、比企能員を演じる佐藤二朗さん。小栗さんと佐藤さんといえば『銀魂』のイメージですが、今回ばかりはおふざけ抜きのシリアス芝居なんでしょうね。
多くの方と同様に、戦国時代や幕末にはそれなりに詳しいものの、鎌倉あたりの知識に疎く、現在Wikipedia先生で勉強中です。高校は世界史専攻で、人類の暴力と殺戮の歴史もたいがいでしたが、鎌倉時代もどす黒いですね。これが日曜夜8時に放送されるかと思うと、今から期待で震えます。