ドラマ日記『量産型リコ』『晩酌の流儀』『ちょい釣りダンディ』(初回)他
ごく普通の女子である小向璃子(与田祐希さん)が、仕事にプライベートに自問自答しながら、「プラモデル」というホビーとの出会いを通じて、大人へと組み立っていく成長記『量産型リコ-プラモ女子の人生組み立て記-』の初回。
イベント企画会社に勤める璃子。ある日、仕事帰りに歩いていると、薄暗い店内の模型店を見つける。大量に積まれたプラモデルの中から「量産型ザク」に目が止まり、店主・やっさん(田中要次さん)に勧められるまま、初めてのプラモデル作りに挑戦することに。
安定志向な主人公ながら、会社内での立ち位置は廃止も噂される第3部所属。そのぬるま湯的な仕事ぶりに、同期で1部所属の浅井(前田旺志郎さん)に「量産型人間」とバカにされるところから、話は始まりました。前田さんは春ドラマ『カナカナ』に引き続き。よくドラマで見ます。
何気に入った矢島模型店が大当たり。品数は充実していて、店主(田中要次さん)は知識が豊富。さらに、店内奥に模型を作るスペースがあり、店主が指導してくれる上に名言連発。昔懐かしい、接着剤を使うタイプの『機動戦士ガンダム』の「量産型ザク」を造り上げるシーンが丁寧に描かれ。
与田さんの演技は初めてかなと思い調べたら、『日本沈没』で居酒屋の看板娘役だったんですね。福岡市出身ということで親近感。次回はスポーツカーを作るみたいです。乃木坂46ファンの若者から、ガンプラブーム時代のオジサン世代まで楽しめる作品に仕上がっています。
不動産会社の営業・伊澤美幸(栗山千明さん)が、1日の終わりにお酒をいかに美味しく飲むことができるかを考え、サウナ・キャンプ・登山と、日々様々なことに邁進するグルメドラマ『晩酌の流儀』の初回。
不動産会社の営業として働く美幸は、必ず定時で退社し一日の終わりに最高の晩酌を行うための“準備”に日々邁進中。足早にサウナ施設へと向かった美幸は、お酒を美味しく飲むための最高のコンディションを作るためサウナで汗を流す!
江口のりこさん主演の『ソロ活女子のススメ』と同じ系統の、プライベート重視(定時退社)のポリシーがしっかりしているアラサー女性が主人公の新機軸グルメドラマ。
初回前半、退社後にサウナに入るのですが、サウナへのこだわりなども割と細かく描かれ、ここも見どころの一つになりそう。リーズナブルな晩酌というのもコンセプトのようで、スーパーで買い物、手早く料理。ビールとグラスを2セット冷蔵庫でキンキンに冷やすこだわり。
ネットでもツッコまれてますが、何ゆえにそのビールが「金麦」(リキュール)というのは気になりましたが、自分で晩酌しながら見るドラマとしては、今後も楽しめそうです。シリーズ化されて、栗山さんの新たな代表作となるかな。
東京都内の建築設計事務所に勤める檀凪子(臼田あさ美さん)。通称ダンディが、釣りをこよなく愛し、会社帰りや仕事の合間など空いた時間で釣りを楽しむ、”ちょい釣り”ドラマ『ちょい釣りダンディ』の初回。
営業担当の凪子は、社長の天王寺(上地雄輔さん)に業務報告をすると、近くの船橋港親水公園で、“ちょい釣り”を楽しむのだった。図面ケースから釣り竿を出し、ジャケットに着替えると釣り人に変身!
BSテレ東の放送なので、見るのを諦めていましたが、TVerで配信されていました。臼田さんは意外にも連ドラ初主演とか。仕事はきっちりこなし、趣味の釣りを楽しみという、『晩酌の流儀』にも通じるところがあります。なお、ドラマ化に伴い、原作漫画の主人公は、男性から女性になっています。
初回は先に釣りに来ていた高校生カップルを巡る物語。釣り好きの男子(林裕太さん)と、釣りに興味がなさそうな女子(長澤樹さん)。しかし、凪子の釣り姿を見る内に、その女子も釣りを好きになっていくという流れの中で、釣りの楽しさをわかりやすく紹介。
凪子が行きつけの小料理屋は出てくるのですが、グルメドラマドラマ寄りではないようです。長澤さんは見覚えがある顔だなと思ったら、『青のSP』や『閻魔堂沙羅の推理奇譚』に出演していました。
蛇足:映画『メタモルフォーゼの縁側』を見ました。やや出遅れたため、最寄りの映画館では、朝8時半の上映のみ(涙)。頑張って起きて行きました。
原作は、2019年の『このマンガがすごい!』オンナ編1位に輝いた名作。BLマンガを通じて、高校生と70代の女性が友情をはぐくむ物語で、映画『阪急電車』で祖母と孫を演じた宮本信子さんと芦田愛菜さんが再共演。脚本はその『阪急電車』や朝ドラ『ちゅらさん』『ひよっこ』の岡田惠和さん。
第一印象はまず芦田さんが走る!走る‼色んな感情を表現しながら、めっちゃ走ってます。縁側のシーンも何度も登場。ファミレスではBLの話が気恥しい芦田さん演じるうららも、縁側では心置きなくBL愛を語る!語る‼
映画後半は、読み手から書き手に挑戦するうららの奮闘と、コミケでの顛末が描かれ、最後にはまさかのサプライズ。BL漫画家役の古川琴音さんがいい仕事しています。そうそう、劇中内マンガもいい仕上がりで、読みたくなりました。最後に『ギヴン』のキヅナツキ先生の感想を挙げておきます。
登場人物がみんなやさしい。やさしさとときめきが漂う縁側から、登場人物を通して少し勇気を分けてもらえる、そんな作品です。途中「分゛か゛る゛~」って泣きました。
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