ドラマ日記 『グレイトギフト』(第3話)
患者の不審死をきっかけに、うだつの上がらない大学病院の病理医・藤巻達臣(反町隆史さん)が発見した未知の殺人球菌「ギフト」。完全犯罪の殺人を可能にする「ギフト」をめぐるノンストップサバイバル医療ミステリー『グレイトギフト』の第3話。
病理医・藤巻達臣が発見した殺人球菌「ギフト」で、命を落とす者が相次ぐ明鏡医科大学付属病院。そんな中、医療界を浄化するため、ギフトを使って暴走を続ける新理事長・白鳥稔(佐々木蔵之介さん)が次に狙うのは…医学系大学連合会議の悪名高き副議長・大泉篤(西岡德馬さん)⁉
「正義が人を殺す」という言葉がありますが、高尚な理想を掲げる者は、往々にして自らが「悪」とするものを排除しようとするもので、白鳥が大泉を殺すと考えた藤巻は、それを阻止しようとするのですが…。
かつて理想高き医師だった、藤巻の同期の郡司(津田健次郎さん)が「ギフト」を使って大泉を殺害。郡司は事前に白鳥に取り込まれていたというわけです。かつての郡司は理想的な医者だったのに、と語りかける藤巻に郡司は「大人になれ」と。
脱線です。ドラマ『愛という名のもとに』(1992年)は大学の仲間たちが、社会人になって様々な「理不尽」にぶつかる話ですが、そこで社会の「不条理」を飲み込んでいくのが代議士秘書の健吾(唐沢寿明さん)であり、どこまでも「自由」に生きようとするのが時男(江口洋介さんさん)。
健吾と時男はぶつかり、健吾は時男に「大人になれ」みたいなことを言っていた気がします。そんな健吾でしたが、代議士の父が汚職に手を染めていることを知り、ついに告発。本作の藤巻が、白鳥を告発する日は来るのでしょうか。
ラスト。妻の麻帆(明日海りおさん)を人質に取られ、間接的ながら殺人に関わっていることへの罪の意識から、自殺を図ろうとする藤巻を止めたのは久留米(波瑠さん)。久留米が言った「私はただ藤巻先生に好意を抱いているんだと思います。好きだから放っておけないんです」は、異性としてのそれではないとは思うのですが…。
余談①:姉が定期的に食べ物も送ってくれるのですが、今回は大量のコロッケ。プレーンとカレー味で、チンするだけのもの。子供の頃は、畑で採れたジャガイモと玉葱を使って、自家製コロッケを姉弟で作っていました。姉は切ったり揚げたりで、幼い自分はコロコロと丸める形成担当。
余談②:先日の『あさイチ』朝ドラ受け脱線話。広瀬香美さんの「ロマンスの神様」は西鉄電車で、スピッツの「ロビンソン」は室見川で生まれたと。共に福岡出身。ちなみに、椎名林檎さんの「正しい街」にも室見川が登場。