ドラマ日記『光る君へ』(第20話)&『アンチヒーロー』(第6話)
平安時代、京に生まれたまひろ→紫式部(吉高由里子さん)。数歳年上の藤原道長(柄本佑さん)とは、少女の頃に知り合い、惹かれ合うも、身分差に阻まれ。別の男性と結婚するも死別。娘を育てながら、「源氏物語」を書き始める大河ドラマ『光る君へ』の第20話「望みの先に」。
為時(岸谷五朗さん)が淡路守に任命されるも、まひろは父は越前守の方が適任だと考え…。一方内裏では、花山院(本郷奏多さん)の牛車に矢を放った一件で、一条天皇(塩野瑛久さん)が伊周(三浦翔平さん)と隆家(竜星涼さん)に厳しい処分を命じた。
当初は謹慎処分だった伊周と隆家でしたが、恐らくは詮子(吉田羊さん)の自作自演である、自らと道長への呪詛の嫌疑も二人にかかり、一条天皇はついに配流を命じます。
しかし、これに最後まで抵抗したのが伊周。達観した隆家とは対照的に、駄々っ子のような見苦しさ。最後は伊周の妹・定子(高畑充希さん)が、二人を捕えに来た検非違使別当・藤原実資(秋山竜次さん)一行の刀を奪い、自らの髪を切る(出家)という衝撃シーンで終わりました。
主人公・明墨正樹(長谷川博己さん)は、犯罪者である証拠が100%揃っていても、無罪を勝ち取る“アンチ”な弁護士。“アンチ”な弁護士は正義か悪か!?新たなヒーローが常識を覆す、逆転パラドックスエンターテインメント『アンチヒーロー』の第6話。
明墨は出版社の女性副編集長・沢原麻希(珠城りょうさん)の弁護を請け負う。 彼女はかつて政治家のスキャンダル記事を書いていた。 明墨の次なるターゲットは政界か、それとも…。
毎回、予想の斜め上を狙っている明墨。グレーな手段で得られた新証拠は採用されなかったものの、政治家と最高裁判所判事を目指す瀬古成美(神野三鈴さん)のつながりを炙り出すことに成功。
瀬古は志水(緒形直人さん)に死刑判決を出すと共に、赤峰(北村匠海)が関わった冤罪事件の裁判官でもありました。メディア&裁判官と政治家の癒着が描かれた今回。『エルピス-希望、あるいは災い-』や「飯塚事件」が思い出されます。
瀬古を演じた神野さんは舞台中心ながら、ドラマでもちょくちょく見かけます。最近ですと、『100万回 言えばよかった』での少女売春の元締め役、『いちばんすきな花』でのゆくえ(多部未華子さん)の母親役などがあります。
余談:NHK『ドキュメント72時間』の「長崎 ハンカチなびく海辺の駅で」「秋田 真夜中のそば屋で」ともに素晴らしかったです。