ドラマ日記『海に眠るダイヤモンド』(第7話)
1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語『海に眠るダイヤモンド』の第7話。
現代、いづみ(宮本信子さん)から、鉄平(神木隆之介さん)は今もどこにいるのか分からないままだと告げられ、衝撃を受ける玲央(神木さん)。1964年。鉱山の坑内でガス爆発による火災が発生。作業中だった一平(國村隼さん)が巻き込まれてしまう。
鉄平と朝子(杉咲花さん)、賢将(清水尋也さん)と百合子(土屋太鳳さん)、進平(斎藤工さん)とリナ(池田エライザさん)の幸せな結末が描かれた前回でしたが、それは1年ほどしか続かず。
進平ら鉱員が必死の消火活動を行うもダメで、密閉消火に切り替えるもあと一歩のところで失敗。ついに炭鉱長の辰雄(沢村一樹さん)が水没放棄を決断し、島民に語り掛けたところが今週のハイライト。
「石炭は我々の財産、生きる糧でした。しかし、本当の財産はここで生きている、働いている皆さんです。もう石炭が採れなくても、端島が終わっても、命には替えられない」
水没作業に携わった鉄平は、兄が戻っていないことに愕然とし…。幻覚を見て、力尽きたかに見えた進平はどうなったのか。次回明らかになるのでしょう。
余談①:今では日本の女性脚本家の代表格になった野木亜紀子さんですが、実は「フジテレビヤングシナリオ大賞」を6年挑戦した末に大賞を受賞した苦労人。その受賞作『さよならロビンソンクルーソー』が、現在TVerで配信中です。まだ田中圭さんも綾野剛さんも大ブレイクする前の作品。
野木さんはデビュー後、いくつかのフジテレビドラマを複数脚本家で担当後、映画『図書館戦争』シリーズで原作者の有川浩さんに認められ、TBSドラマ『空飛ぶ広報室』を皮切りに、『逃げるは恥だが役に立つ』の大ヒット。オリジナル作品『アンナチュラル』の成功と歩んできました。
余談②:松平健さん主演の時代劇『暴れん坊将軍』が、17年ぶりに復活し、新作が1月4日に放送されるそうです。というわけで、TVerでは過去作品が配信されています。
中でも、最初のシリーズの第一話『春一番!江戸の明星』は必見。勝新太郎さんの付き人をしていた松平さんが、本作の主役に抜擢されたのは25歳。その若々しい事!結局、24年間、800回以上放送のの大人気時代劇となりました。
長寿番組なので、一つの役を演じる俳優も代変わりしていて、初回放送時でいえば、側近の「爺」役が有島一郎さん、「大岡越前」役が横内正さん。東野英治郎さん版『水戸黄門』で格さんを演じた方。め組の「辰五郎」役は北島三郎さん。こちらも若い。