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ドラマ日記 『御上先生』(第2話)

東大卒のエリート文科省“官僚”兼“教師”の御上孝(松坂桃李さん)と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く大逆転教育再生ストーリー『御上先生』の第2話。

神崎(奥平大兼さん)がリークした不倫事件が、ある殺人事件と繋がっていた。 その事実を確かめるため、神崎は隣徳学院を辞めた教師・冴島(常盤貴子さん)に会いに行く。 事実が明らかになる中で、神崎の記事について生徒たちに討論させる御上。

第1話のサブタイトルが「destruction(破壊)」で、第2話が「awareness(自覚)」。初回は御上が生徒たちのエリート意識を揺さぶり、ぶち壊す内容でしたが、今回は神崎に寄り添い、報道する者の責任、あるいは大人としての自覚を促す回だったように思います。

御上が目指すものが何なのか、未だ明白ではありませんが、TBSのかつての人気学園ドラマ『金八先生』の自虐を交えつつ、是枝(吉岡里帆さん)に今の教育に必要なのは「バージョンアップ(改良)」ではなく「リビルド(再構築)」であると語った点が注目されます。

情報がリークされ、冴島の子供が殺人事件を起こしていたことが知れ、隣徳学園にマスコミが殺到。自分が暴いた冴島の不倫が、バタフライエフェクトのように事件に繋がったかも知れないという思いに、足が止まった神崎の背中をそっと押す御上のシーンも良かったですね。

そしてラスト、殺人事件の犯人に拘置所に会いに行った御上。そこにいたのは冴島の娘・真山弓弦(堀田真由さん)でした。犯人=男性という思い込みを逆手に取ってましたね。『アンチヒーロー』では弁護士役で、拘置所で父(藤木直人さん)と向き合った堀田さんをキャスティングするとは!

「永田町と霞が関を取り持つ“闇の仲人」呼ばれているという中岡壮馬役で、林泰文さんが悪い顔で登場(笑)。『アンチヒーロー』では、堀田さんが演じた弁護士と同じ事務所のパラリーガー役でしたね。今週も文句なく面白かったです。

余談:NHK『土スタ』に、夜ドラバニラな毎日』に出演中の蓮佛美沙子さんと木戸大聖さんが登場。『海のはじまり』では、目黒蓮さんの弟役を演じるなど、大ブレイク待ったなしの木戸さん。NHKEテレ『おとうさんといっしょ』のお兄さん役を3年務め上げた、卒業時の涙のシーンは必見。


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