ドラマ日記『最高の教師』（第7話）
卒業式の日に4階から突き落とされた教師・九条里奈（松岡茉優さん）が、「死にたくない！」と願った瞬間、始業式の日の教室に戻り、真相を突き止めるために、生徒と本気で向き合っていく“新時代”の学園ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の第7話。
鵜久森（芦田愛菜さん）が非業の死を遂げて以来、休校が続く鳳来高校。校内の立ち入り禁止区域で起こった悲劇は世間の注目を集め、教員たちはマスコミの対応に追われるが、鵜久森の身に一体何が起きたのか…その真相は依然として分からないまま。
『24時間テレビ』で一週放送休止だった同作。前回亡くなった鵜久森の母・美雪（吉田羊さん）と対面した九条。非難されると思っていたら、美雪から明かされたのは、生前の鵜久森の言葉「先生は私の人生を変えてくれた最高の教師なんだ」…ここでタイトル回収。
さらに、「あの子が笑って学校に行ける日々を作ってくださって、本当にありがとうございます」と感謝され。彼女の死を無駄にしないため、改めて決意をもって学校へ向かった九条は、鵜久森に対するクラス全体のいじめ動画を、教師たちと情報共有。
悲惨な事実から目を逸らし、事故か自殺の可能性が高いとする警察見解に安易に飛びつくことを制し、「考える責任」「向き合う必要性」を説く九条。最後は生徒たちに委ねます。
事故か自殺による決着を望む校長の意向を聞いた教頭の我修院（荒川良々さん）でしたが、九条の言葉に心動かされ、かつて自分が教師になりたかった理由を思い出し。
記者会見の場に一人で臨んだ我修院。鵜久森が「誰よりも強く生きていた」と語り、警察見解は時期尚早としました。その上で、「憶測でものを言うのは止めて欲しい」と。「どうしても言いたいのなら、責任者である自分に向けてくれ」と。
最後に「この学校が本件の生徒について本気で向き合う時間を作るためなら、私は何でもするということです」と九条の言葉も引用しながら、決意を表明。事なかれ主義の教頭かと思いきや、まさかのヒーロー誕生。『100万回 言えばよかった』とは真逆の怪演でした。
ラスト。星崎透（奥平大兼さん）が撮影していた鵜久森が亡くなった日の映像には、鳳来高校の生徒ではない浜岡（青木柚さん）が、制服を着て校内に侵入する姿。犯人有力ですが、もう一捻りあるのかな。
余談：女優の木村佳乃さんが、芸能事務社長役として出演している今期ドラマ『この素晴らしき世界』。芸能界の闇と戦いながら、なんとかしようという姿が皮肉。