ドラマ日記『六本木クラス』(第7話)&『純愛ディソナンス』(第6話)ほか
巨大企業の跡取り息子・長屋龍河(早乙女太一さん)が引き起こした事件により、絶望の淵に立たされた宮部新(竹内涼真さん)が、龍河に罪を償わせることと、事件をもみ消した父親・茂(香川照之さん)に土下座させることを人生の目標とした復讐劇『六本木クラス』の第7話。
茂の妨害で「二代目みやべ」が店の立ち退きに追い込まれると、長屋龍二(鈴鹿央士さん)は、父・茂に自分が店を辞める代わりに「みやべ」から手を引くよう依頼して…。新はそれを止めるため、とある奇策を思いつく。
資金力にものを言わせ、どこまでも新を妨害するという茂に対抗するため、新はビルごと購入。将来を見据えて、店も法人化することに。そこで会社名に決めたのが「六本木クラス」(表向きは別名)。タイトル回収回となりました。
内心、穏やかではない茂は、「みやべ」のマネージャー・葵(平手友梨奈さん)や納入業者の松下(緒形直人さん)を引き抜こうとするのですが、両者に断られ。さらに茂は松下から、自分が龍河の轢き逃げ事件の担当刑事であったと明かされ…次週へ。いよいよ後半戦、反転攻勢に入ります。
教師の新田正樹(中島裕翔さん)と生徒の和泉冴(吉川愛さん)が、5年後に再会。二人の微妙な関係が周囲に歪みを生み、破滅へと向かっていく『純愛ディソナンス』の第6話。
5年前、正樹と冴の盗撮写真をネットに拡散したことを認めた愛菜美(比嘉愛未さん)。愛菜美がこれまで優しくしてくれたのは、自分をコントロールするためだったと知り、怒りを露にした冴は、愛菜美の本性を正樹に知らせようとするが…。
冴が正樹に暴露すると予想し、先手を打って正樹に都合よく告白&謝罪していた愛菜美。どん底状態の時、愛菜美に救われた正樹は、「溺れる者は藁をも摑む」で、ある種のマインドコントロール下にあり、冴の話にも動ぜず、愛菜美との未来を選択。冴とはもう会わないようにしようと突き放す。
一方、愛菜美はそれでも不安で、小説の執筆が進まず。正樹がやりがいを感じているプロジェクトが、土壇場で路加(佐藤隆太さん)に裏切られることを知りながら放置。正樹が再びどん底に落ち、自分を頼ってくることを見越しての計算でした。
すれ違う冴と正樹。冴と慎太郎(髙橋優斗さん)の距離はさらに縮まり…次週へ。なお、TVerでは空白の5年間に、それぞれの人物に何があったのかをまとめた、スピンオフドラマ(15分)が配信中です。
余談:NHKの番組から8題。まずは今週スタートの夜ドラ枠『あなたのブツが、ここに』。例の感染症下の子持ちキャバクラ嬢が、宅配ドライバーに転身する話。『青天を衝け』で渋沢栄一の妾役だった仁村紗和さんが、ガラッと違う役で主演。娘役に毎田暖乃さん、母役にキムラ緑子さんと安定感。
続いては、伊藤沙莉さん主演のSPドラマ『ももさんと7人のパパゲーノ』。死にたい気持ちを抱えた人々の群像劇。センシティブな内容ながら、丁寧なつくりで、少しだけ前を向こうという気になる作品。
ドキュメンタリーでは『映像の世紀バタフライエフェクト 中国 女たちの愛と野望』も必見。近代中国史に大きな影響を与えた「宋家の三姉妹」と、毛沢東夫人で、いわゆる「四人組」の一人として死刑判決を受けた江青女史の物語。フィクション以上にドラマティックな人生。
『ザ・バックヤード 大塚国際美術館 レプリカで楽しむ世界の名画』、『チコちゃんに叱られる! 拡大版SP』、『柴犬 深掘り!』、『四大化計画 ~世界は3つで語れない~』、『100分de名著forティーンズ 竹取物語』といずれも面白かったです。
いずれも「NHKプラス」で見られます(近日配信停止含む)。