ドラマ日記『ジャンヌの裁き』&『院内警察』(初回)
シングルファーザーの少女漫画家・越前剛太郎(玉木宏さん)が、検察審査員に任命され、検察にジャンヌ・ダルクのように立ち向かい、事件に隠された巨悪の存在に迫っていく、痛快なエンタメ司法ドラマ『ジャンヌの裁き』の初回。
剛太郎のもとに、裁判所から検察審査員に任命されたとの通知書が届く。日本国民からランダムに選ばれた検察審査員11人の役割は、検察による不起訴処分の審議。当初は面倒ごとに巻き込まれた程度の軽い気持ちで参加してた剛太郎と審査員たちだったが、不起訴事案の真実に触れることで、徐々に司法の闇と向き合っていく。
検察審査会というあまり知られていない世界を舞台にしていますが、三谷幸喜さんの『12人の優しい日本人』に似ています。当初はやる気がない個性的なメンバーが、やがてやる気に。コミカルな部分があるのも一緒。
抽選で審査会長に選ばれた剛太郎が選んだのは、「新宿区 サラリーマン暴行事件」で、若林省吾(竹森千人さん)を死なせた重森拓斗(富田健太郎さん)の不起訴処分についてでした。
ココリコの田中直樹さんが、東京地検特捜部長役でわかりやすい敵役。剛太郎の心強い味方の弁護士役として、桜井ユキさんが出てます。主演した『ホスト相続しちゃいました』以来、一年間連ドラ出ずっぱりですね。
なかなか面白いドラマだと思いました。視聴継続。
院内交番を舞台に、元警視庁捜査一課刑事の主人公・武良井治(桐谷健太さん)と天才外科医・榊原俊介(瀬戸康史さん)の正義がぶつかり合う、「刑事モノ」×「医療モノ」という2大王道ドラマジャンルのハイブリッド作品『院内警察』の初回。
武良井治は、阿栖暮総合病院内に設置された院内交番に所属。日々、患者同士のトラブル解決や遺失物の捜索などに従事していた。院内交番には、武良井と室長の横堀仁一(市村正親さん)が所属していたが、ある日そこに交番事務員として川本響子(長濱ねるさん)がやってくる。
響子目線で展開した初回。医療事務の仕事だと思い込んでいた響子は、3K職場と呼ばれる院内交番所属にガッカリし、無頼で遊んでいるように見える武良井に呆れるのですが、二つのエピソードを通して、武良井を評価するようになると共に、仕事にもやりがいを持つまでが描かれました。
武良井は元警部補であり、入院患者500人のデーターを全て記憶しているほど優秀。かつ、過去に過去に恋人だった夏目美咲(入山法子さん)を、病気で亡くしていました。
榊原の才能を神からの「ギフト」だという武良井ですが、直後にドイツ語の「ギフト=毒」かもなと皮肉。榊原の抱えている「危うさ」を指しているのか、あるいは美咲の死と何か関係するのか。実はまだ現役警察官で、病院の不正を探るための潜入捜査官という線もありますね。
エピソードが弱いのと脚本がややあれなのは気になりますが、次回ぐらいまでは見てみます。
余談:日本航空の新社長に、福岡県久留米市出身の鳥取三津子さんが就任することが決定。客室乗務員出身としても、女性としても初だそうですが、どうも高校の先輩らしく。